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※講義要項(シラバス)2000 平成12年度 より抜粋し転載していますので,一部変更となっている場合があります。最新情報及び各詳細については学務課へお問い合わせ下さい。

生物生産学科授業科目

科 目 等  自然科学史
1年次 前学期 2単位 担当教員:山崎 耕宇
教育目的  この講義では、原始の時代から現在に至るまで、人類がいかにして自然科学を生み育ててきたかを、その背景にあたる社会文化状況との関わりに十分の考慮を払いながら講述する。歴史の講義にありがちな何時、誰が何処で何をした、といった事案の羅列をできるだけ避けて、それぞれの時代ごとに、新しい科学を生んできた人々の考え方や採用した方法に特に注意を払って述べ、科学を発展させてきた動因を探ることに重点をおくことにする。また可能な限り、科学の歴史と農業など第一次産業や有用生物との多面的な関わりに言及することに努め、受講生の将来に貢献し得る内容を盛り込むことを心がけていきたい。
科 目 等  産業社会学 (一)
1年次 前学期 2単位 担当教員:美甘  勉
教育目的  本講座は、教養としての産業社会学を取り上げ、学生が卒業後産業社会において生活する際の、人生設計や将来展望に資することを一つの目標としている。したがって、学問上の業績を踏まえながら、これを身近な問題として概説し、様々な社会現象に対する自主的な判断力を養いたい。テーマは、広く社会学の視点から、社会学の目的、課題をおさえた上に立って、現代日本社会の特質を、「社会構造的な史的分析」において、近代社会から現代まで、主に産業社会の動向を中心に解説する。又、これ等を、後学期の中心テーマである現代企業社会一の構造的転換と、それに伴う労働問題に継続していく事を意図する。
科 目 等  産業社会学 (二)
1年次 後学期 2単位 担当教員:美  甘勉
教育目的  本講座は、産業社会学(一)で、主に対象とした産業社会構造の史的分析を踏まえて、更に具体的に現代の日本的経営を概論する。
 まず、日本的経営の構造と特質にふれ、更に日本的雇用労働関係の特色と、これが産業構造の調整下で、如何に変貌しつつあるかを展望する。次に日本の産業社会における女性労働を、政府の家庭対策や企業の家庭施策との関連で取り上げる。
 又、これからの日本産業社会の展望を、国際的潮流とも比較し、今後の課題として探求する。
科 目 等  生物化学概論 (一)
1年次 前学期 2単位 担当教員:上村 英雄
教育目的  生物生産は、人類が長年にわたり蓄積してきた技術や学問から、最新のバイオテクノロジーに至るまでが、深く関連している分野であり、これらをもとに、生物産業が成立していると考えられる。これを学ぶには、基礎的分野に加えて、学際的分野の学習、細分化する科学分野の総合的理解カの養成が必要とされる。このような観点で、生物生産(学)に係る一分野としての化学と、それらの相互関連を解説し、生物体の物質レベルでの一般的理解を深め、生命現象理解への基礎を学ぶ。
科 目 等  生物化学概論 (二)
1年次 後学期 2単位 担当教員:小栗  秀
教育目的  生物が生きていく仕組である代謝を中心に学ぶ。
 代謝は、食物を分解し、活動のエネルギーを作る過程である“異化"と、単純な成分から体や、コミュニケーション物質を作る過程の“生合成(同化)"にわけられる。この二つのメカニズムを化学の言葉で理解することを学習の目的とする。
 代謝を学ぶことから栄養や病気といった毎日の生活の中の分子的背景に気づき、多様な生命の根底にある共通の分子システムの存在に思い至るであろう。
科 目 等 【必】 生物生産学実験 (一)
1年次 通年 2単位 担当教員:増子孝義・水野  眞・橋詰良一
鈴木淳志・上埜喜八・亀山祐一
教育目的  生物生産学は作物生産学、動物増殖学、水産増殖学および生物工学の4分野から構成されており、生物生産全域の資源の開発・生産に係る学問である。生物生産学実験では幅広く4分野領域に関係する手法などの一般概念や基礎実験技術並びに応用技術を学習・修得することを目的としている。
 生物生産学(一)では、生物生産学分野において実験を行うのに必要な基礎知識および材料を用いた観察や実験を通して、その実験手法を教育する。
科 目 等 【必】 生物生産学実習 (一)
1年次 通年 2単位 担当教員:横濱道成・桃木芳枝・増子孝義・水野  眞
橋詰良一・鈴木淳志・吉田穂積・上埜喜八
亀山祐一・小栗  秀              
教育目的  生物生産学は、生物生産全域の資源開発・生産に係る学問であるため、幅広い領域の実習を行わなければならない。実習は学科を構成している4分野を網羅するように実施する。
 生物生産学実習(一)は、生物生産を実際規模で行っている本学網走寒冷地農場おまび農営集団農場を中心に播種期、生育期、収穫期の圃場管理の実習を行い、作物生産の実践を教育する。さらに網走周辺の生物生産に関する研究・生産施設の見学や野外観察を通し、植物、動物、水圏および生物工学の分野における体験学習を行う。
科 目 等 【必】 基礎化学実験
1年次 通年 2単位 担当教員:上村英雄・小栗 秀
教育目的  本実験科目は、生物生産学科の学生が高度の専門技術、学問を学ぶための基礎的教育科目の一つである。現代の生物学の分野では、化学の知見は不可欠であり、最新のバイオテクノロジーには、化学と物理学の知見や技術が取り込まれつつある。このような背景を考慮しながら、生物生産学の基盤の一つと考えられるバイオテクノロジーの学習に必要な基礎的化学実験技術、実験に必要とされる一般的基礎項目、実験実施の安全適正化のための基本として、次の各項について修得する。
科 目 等 【必】 基礎生物学実験
1年次 通年 2単位 担当数員:桃木 芳枝
教育目的  生命の本質を追求し研究していくのが生物学であるが、多様な生物を対象とした生物学実験は広範囲にわたる。一個の細胞かち多細胞へと増殖を可能にする組織培養は、生物学の基礎であり、最も重要な生物体の形態と機能の関連性を理解するのに適切な手段と考えられる。ここでは、植物組織培養法を重点にした細胞・組織・器官の1レベルでの基礎的な実験を通して、組織培養に必要な技術や知識を習得させた上で、個体の構造を理論的に理解させ、さらに、集団での一個体の機能を理解し、総合的な思考が出来るような基礎づくりを試みる。
科 目 等 【必】 作物生産学 (一)
2年次 前学期 2単位 担当教員:小松 輝行
教育目的  過去、現在、将来ともに世界の最重要作物としての地位を占めるイネおよびムギ類について、世界および日本における最近の栽培事情を述べ、ついで各作物の作物学的特性、品質および栽培技術に関する知見を整理して述べる。
 イネでは、イネ科作物としての形態的特性、生育段階および食味に重点をおく。
一方、製粉加工が栽培の前提となるコムギ等では、農林10号に由来する多収性因子(半矮性)と加工品質を劣化させない穂発芽耐性の生産における役割を強調する。
 なお、本科目は、土壌学、肥料・植物栄養学、植物資源論、生物生産環境論と関連が深い。
科 目 等 【必】 作物生産学 (二)
2年次 後学期 2単位 担当教員:小松 輝行
教育目的  トウモロコシについては、他殖性作物としての特性、C4植物・多収性の機作や多収栽培技術を中心に述べる。
 ダイズ等のマメ類では根粒菌の役割・光合成産物をめぐる根粒とサヤ間の競合、栽培技術上の問題点を指摘する。
 バレイショ、てん菜については典型的な寒冷地作物としての特性・土壌病害と品質に関する問題を扱う。
 また、野菜や牧草については基本的栽培特性について述べるにとどめる。
 本科目は土壌学、肥料・植物栄養学、植物資源論、園芸学、草地科学とも関連深い。
科 目 等 【必】 動物増殖学 (一)
2年次 前学期 2単位 担当教員:石島 芳郎
教育目的  動物増殖学のねらいは、基礎理論を根底において、優秀な形質をもつ動物(家畜)一をいかに効率的に増やすかにある。したがって、(一)においては動物増殖の基礎的事項を取り上げる。
 まず総論として、生殖ホルモンの種類と作用、生殖器官の構造と機能、生殖細胞(卵子・精子)の形成と形態、受精現象、胚の発生、着床の仕組み、妊娠維持の仕組み、分娩の仕組みなどを詳述し、次いで各動物、(家畜)の繁殖特性について解説する。  
科 目 等 【必】 動物増殖学 (二)
2年次 後学期 2単位 担当教員:石島 芳郎
教育目的  (二)においては、応用編として効率的な動物(家畜)増殖のための応用技術を取り上げる。
 まず、妊娠診断、人工授精、受精卵移植、発情同期化、分娩誘起などすでに開発され実施されている方法を具体的に説明し、次いで新たに開発され、期待されている生殖細胞操作を主体とした発生工学技術の現状と今後の課題について解説し、さらにこうした増殖技術の普及の現状について展望する。
科 目 等 【必】 水産増殖学 (一)
2年次 前学期 2単位 担当教員:桑原  連
教育目的  本講義では水産増殖に係わる基礎学問としての水産生物学、水族生理学、水族生態学、水圏資源学を概論的に講義する。とくに、現在著しく発展しつつある栽培漁業および北海道の水産増養殖に関連の深い分野を主な対象とし、その背景および研究対象としての有用水産生物を材料とし、基礎的研究に中心を置いて解説する。
科 目 等 【必】 水産増殖学 (二)
2年次 後学期 2単位 担当教員:桑原  連
教育目的  水産増殖基礎学の一部門である稚苗生産技術の中で、飼育稚仔の初期餌料となる動植物プランクトンの培養技術について論じ、増養殖場の設備構成、経営などの実態を解説する。各論においては、北海道およびオホーツク海沿岸域の水産業を代表するサケ・マス艀化放流事業とその基礎学間としてのサケ・マス類の生活史、生理、生態、漁獲などについて論ずる。
科 目 等 【必】 分子生物学 (一)
2年次 前学期 2単位 担当教員:上村 英雄
教育目的  分子生物学は、新しい生命像の発見であり、それはまた、現代生物学の目を見張るようなすばらしい成果でもある。その背景には生物学はもとより化学や物理学の進歩の大きな寄与があり、それらの基礎の上に一歩一歩築かれてきたものである。
 このように、分子生物学も基礎的分野から学際的分野にわたる学問であり、なお発展の著しい分野でもある。その発展のあとをたどりながら、分子遺伝学から分子生物学への理解をすすめる。
関連科目:生物化学概論、細胞生物学、遺伝子工学、生物工学
科 目 等 【必】 分子生物学 (二)
2年次 後学期 2単位 担当教員:上村 英雄
教育目的  細胞の生長と分裂は、細胞外の分子の挙動を支配している化学の法則と同じ法則に基づいている。細胞だからといって、生きている状態に特有の原子をもっているわけではない(ワートソン)。
 このような観点で、生物をあらゆる病度から研究し、理解し、応用分野をさぐることも、分子生物学の分野であるといえる。それは、あまりにも広範な分野ではあるが、その中からいくつかの課題をひろい、分子生理学から分子生物学への理解をすすめる。
関連科目:生物工学、植物生理学、動物生理学。
科 目 等 【必】 生物生産学実験 (二)
2年次 通年 2単位 担当教員:横濱道成・増子孝義・水野  眞
橋詰良一・鈴木淳志・吉田穂積・上埜喜八
教育目的  生物生産学は作物生産学、動物増殖学、水産増殖学および生物工学の4分野から構成されており、生物生産全域の資源の開発・生産に係る学問である。生物生産学実験(二)では同実験(一)と同様に、幅広く4分野領域に関係する基本的実験技術の他に、実践的応用技術を学習・修得することを目的としている。
 生物生産学実験(二)では、生物生産学科の4分野専攻において基本的に応用している実験・観察手法などを中心に修得する。その内容は、下記の4分野関連項目に示した通りで、同実験(一)の場合に比較し、より専門的な実験手法を以って教育する。
科 目 等 【必】 生物生産学実習 (二)
2年次 通年 2単位 担当教員:横濱道成・桃木芳枝・増子孝義・水野 眞・橋詰良一
鈴木淳志・上埜喜八・亀山祐一・小果 秀・前田良之
佐藤光夫・池田周平・小川 博              
教育目的  生物生産学実習(二)では同実習(一)と同様に、学科を構成している4分野を網羅し、生物生産全域の資源開発・生産に係る幅広い領域の実習を実施する。
 生物生産学実習(二)では、本学における生物生産の研究施設である富士畜産農場にて家畜の生産管理などの実践的実習を行う。さらに、網走管内の酪農家や研究・生産施設での体験学習や見学を通し、植物、動物、水圏および生物工学の分野における生物生産に係る技術的知識を修得する。
科 目 等 【必】 生物生産学特別実験・実習 (一) 〔植物資源学研究室〕
3年次 通年 2単位 担当教員:小松輝行・皇山末吉・上埜喜八
教育目的  生物生産学分野(A)は圃場での試験研究が基本となるので、各種作物の播種〜収穫までの生育調査、交配実験、収量調査法を繰返し実習させることにより、現場での観察力、洞察カを高めることに力点を置く。また、試験畑においては、手抜栽培されたサンプルをいくら詳細に化学分析しても無意味になることを実感させる。
科 目 等 【必】 生物生産学特別実験・実習 (一) 〔動物資源学研究室〕
3年次 通年 2単位 担当数貝:石島芳郎・横濱道成
増子孝義・亀山祐一
教育目的  本実験・実習では、B分野(動物増殖学)を専攻した3年次学生を対象として、有用動物資源の開発・生産に係わる専門技術を修得させることを目的に、家畜繁殖学、家畜育種学および家畜飼養学を基盤とした基礎実験、並びに家畜管理、野外調査などの実習を実施する。本実験・実習に関連する科目は、家畜繁殖、家畜育種学、家畜生理学、家畜栄養学、家畜管理学などがべ一スになり、本学部で開講されている科目では、バイオテクノロジー概論、動物増殖学、動物資源諭、動物生理学、家畜栄養学、家畜管理学、育種学などが該当する。
科 目 等 【必】 生物生産学特別実験・実習 (一) 〔水圏資源学研究室〕
3年次 通年 2単位 担当教員:桑原  連・水野  眞
教育目的  本実験、実習では、C分野(水産増殖学)を専攻した3年次生を対象にして、水圏資源の開発・生産に係わる専門技術を修得させることを目的に以下の項目について実施する。まず、水圏生物の環境把握の手段となる水質分析の実験よりはじめ、水質分析の基礎ならびに精度の高い実験に要求される基本的な実験操作および技術について修得させる。また、現在、様々な分野において利用されているタンパク質の電気泳動の基礎技術の修得のための実験を実施する。水圏における植物・藻類の分野については、微小藻類の培養技術ならびに培養条件の確立のための対象実験を実施する。
科 目 等 【必】生物生産学特別実験・実習 (一) 〔動物バイオテクノロジー研究室〕
3年次 通年 2単位 担当教員:伊藤雅夫・橋詰良一・鈴木淳志
教育目的  本実験、実習では、D1分野(生物工学1:動物系)を専攻した3年次生を対象として、動物に関する生物工学分野の中から、生物生産学の高度な専門技術として必要と考えられる実験実習を選抜し、以下の項目を実施する。
 本実験に、実習に関連する科目は、生物工学、分子生物学、動物増殖学、バイオテクノロジー概論、遺伝子工学などがある。
科 目 等 【必】 生物生産学特別実験・実習 (一) 〔植物生産工学研究室〕
3年次 通年 2単位 担当教員:上村英雄・桃木芳枝・小栗 秀
教育目的  本実験、実習では、D2分野(植物生産工学)を専攻した3年次生を対象として、植物に関する生物工学分野の中から、生物生産学の高度な専門技術として必要と考えられる実験・実習を選抜し、以下の項目を実施する。基本的実験試料となるプロトプラストについての実験から始め、細胞融合、培養など生物工学分野の基本技術を修得し、応用分野の一つと考えられる耐性検定のための基礎的実験を行い、野外調査などの実習を実施する。
 本実験・実習に関連する科目は、生物工学(植物系)、分子生物学、植物生理学、バイオテクノロジー概論、遺伝子工学などがある。
科 目 等 【必】 生物生産学特別実験・実習 (二) 〔植物資源学研究室〕
4年次 通年 2単位 担当教員:小松輝行・畠山末吉・上埜喜八
教育目的  4年次は卒論研究が中心となるので、とりまとめ・発表までに必要な実験・演習に主眼をおく(作物生産学A分野)
科 目 等 【必】 生物生産学特別実験・実習 (二) 〔動物資源学研究室〕
 4年次 通年 2単位 担当教員:石島芳郎・横濱道成・増子孝義・亀山祐一
教育目的  本実験・実習では、B分野(動物増殖学)を専攻した4年次学生を対象として、有用動物資源の開発・生産に係わる専門技術を修得させる目的で、家畜繁殖学、発生工学、家畜育種学、動物遺伝学、家畜栄養学および家畜管理学を基盤とした応用実験を主体に実施する。関連科目は上記の科目がベースになり、学部で開講されている科目では(一)で示したものの他、遺伝子工学、動物免疫学、家畜人工受精論、家畜受精卵移植諭などが関連する。
科 目 等 【必】 生物生産学特別実験・実習 (二) 〔水圏資源学研究室〕
4年次 通年 2単位 担当教員:桑原 連・水野 眞
教育目的  本実験、実習では、C分野(水産増殖学)を専攻した4年次生を対象として、水圏資源の開発・生産に係わる実験・実習について、3年次のそれに関連する内容も含めて以下の項目に関して実施する。
 同時に卒業論文作製のための実質的指導も行う。実習内容は、水産生物の飼育の実際に関するものとして、飼育水槽の整備・管理技術、水質制御等について実施する。また、水圏生物の調査方法の実習も行う。
科 目 等 【必】 生物生産学特別実験・実習 (二) 〔動物バイオテクノロジー研究室〕
4年次 通年 2単位 担当教員:伊藤雅夫・橋詰良一・鈴木淳志
教育目的  本実験、実習では、D1分野(生物工学1:動物系)を専攻した4年次生を対象として、動物に関する生物工学分野の中から、生物生産学の高度な専門技術として必要と考えられる実験実習についてとりあげ実施する。特に中心となる実験は組換えDNA実験で、遺伝子工学の授業内容を基礎として実施する。
 本実験・実習に関連する科目は、生物工学、分子生物学、遺伝子工学、細胞生物学などがある。
科 目 等 【必】 生物生産学特別実験・実習 (二) 〔植物生産工学研究室〕
4年次 通年 2単位 担当教員:上村英雄・桃木芳枝・小栗 秀
教育目的  本実験・実習では、D2分野(植物生産工学)を専攻した4年次を対象にして、植物こ関する分子生物学分野の中から、生物生産学の高度な専門技術として必要と考えられる実験・実習について、3年次のそれに関連し一部継続する内容も選抜し実施する。
 植物の生体機能に関する分子的基礎を考察するためには、細胞内の物質を知ること、さらに細胞を構成する細胞小器官それぞれの構造・機能を知ることが重要とされる。これらを基に分子生理学分野に関する植物分子生物学の実験へと展開をはかる。
 本実験・実習に関連する科目は、生物工学(植物系)、分子生物学、植物生理学、遺伝子工学、細胞生物学などがある。
科 目 等 A分野 【必】 植物資源論 (一)
3年次 前学期 2単位 担当教員:上埜 喜八
教育目的  (一)では主要な植物資源について起源地、系統分化、人の生活との関わりについて知る。
 緒論において植物資源全般に共通する概念として種、生態型について学び、さらに作物の近縁野生種や在来種および近代に育成された品種の関係を知る。次いでイネ科、マメ科およびイモ類を中心にその特徴を学習する。また、担当教員自らがおこなっている野生イネの遺伝資源の収集や評価についてはスライドを使用する。野生イネ以外の有用植物についても遺伝資源の保全の問題を学習する。
科 目 等 A分野 【必】 植物資源論 (二)
3年次 後学期 2単位 担当教員:小松輝行
教育目的  (二)では先ず、成分含量や加工特性から品質の内容を解析し、収量性との関連についても検討する。次いで、草型、早晩性、機械化栽培適性等について論じた後、各種環境ストレス耐性の知見を整理する。最後は各論部分であり、主要な雑穀、園芸・工芸作物等の植物資源としての特徴・価値、利用法を述べる。
 本論は土壌学、肥料・植物栄養学、作物生産学、園芸学、草地科学、生物生産環境論と関連深い。
科 目 等 B分野 【必】 動物資源論 (一)
3年次 前学期 2単位 担当教員:石島芳郎
教育目的  動物資源は生物産業が対象にする生物資源の一つである。この動物資源は、この地球上の動物界に広く存在する。われわれ人間は、昔からこの動物資源を衣食住の糧としてきており、野生動物を家畜にする一方、自然界から直接に採取する方法で広く利用してきている。本講義では、衣食住の糧となる動物資源を、まず生物界から拾いあげ、現在利用されているものが動物分類学上とのような位置づけにあるか、またどのような利用特性があるかをみた上で、家畜の起源、成立過程を振り返り、まず動物資源の開発に必要な基礎事項を論述する。
科 目 等 B分野 【必】 動物資源論 (二)
3年次 後学期 2単位 担当教員:石島芳郎
教育目的  本講義では、(一)に引き続き、動物資源としてすでに活用されている家畜・動物の利用状況、資源量、品種の開発、さらに未利用動物資源の開発について詳述し、新たな動物産業のあり方についても論考する。
科 目 等 C分野 【必】 水圏資源論 (一)
3年次 前学期 2単位 担当教員:桑原  連
教育目的  水圏資源論は水産学を包括し、その基礎となる有用資源生物の生活史、生理、生態と深い係わりを有する。本授業では水圏資源論の位置付けを明確にし、その資源環境について概説すると同時に、北海道およびオホーツク海域を代表する有用水産生物の分類、形態、生理、生態を各論として体系的に解説し、基礎と同時に実務的知識を教示する。水産増殖学(一)、(二)と併せて講義することによって、水産業と水産資源への理解と関心を深めさせる。
科 目 等 C分野 【必】 水圏資源論 (二)
3年次 後学期 2単位 担当教員:佐々木  達
教育目的  海域を中心とする水圏における生産力は膨大であり、それを利用している水圏の生物資源は人類における貴重な食糧である。
 北海道は日本最大の漁業生産基地であり、日本国民の蛋白質供給に大きな役割を果たしている。
 本講義では、北海道における水産業の現況と問題点を浮きぼりにし、北海道周辺海域の海洋特性を把握し、重要水産資源について、資源の科学的研究方法、主要魚介類の生理・生態、資源の動態等について体系的に学び、水産業と水産資源への理解と関心を深めさせる。
科 目 等 D1分野 【必】 生物工学 (一)
3年次 前学期 2単位 担当教員::伊藤 雅夫
教育目的  生物工学は、農学分野ではバイオテクノロジーの訳語として用いられているが、工学分野ではバイオテクノロジーのほかにいわゆる生体情報工学を含んだ学問分野として考えられている。本講義では、生物工学をバイオテクノロジーの同意語として扱う。バイオテクノロジーは、わが国では1980年頃から広く人々の関心を集めるようになり、植物・動物・水産・食品などの分野だけではなく、付加価値の高い化学工業品の生産、医療福祉の向上さらにはエネルギー生産や環境浄化などの幅広い分野で大きく貢献するものとして期待されている。生物工学(一)では農業分野でのバイオテクノロジー全般について総説と、発生工学の基礎を、(二)では動物細胞への新たな遺伝子の導入と動物の発生工学について学ぶ。
科 目 等 D1分野 【必】 生物工学 (二)
3年次 後学期 2単位 担当教員:伊藤 雅夫
教育目的  発生工学は発生過程の胚に対して実験操作を加え、胚発生を継続させた後の胚やそれから誕生した個体において胚操作の効果を解析する学問である。発生工学手法としてはキメラ、外来遺伝子の導入、核操作(核移植・クローン動物の作出)単為発生などがある。本講では遺伝子機構を人為的変化させることを目的とする胚操作に関して体系的に学ぶ。
科 目 等 D2分野 【必】 生物工学 (一)
3年次 前学期 2単位 担当教員:上村 英雄
教育目的  この科目は、D2分野(植物生産工学)を専攻した3年次生を対象として開講されるものであり、植物に関する生物工学分野がその内容となる。生物工学は、多数の学問領域の接点から新しい展開がなされた学際的分野の学問といえる。この先端工学の一分野は、なお進展途上にあり、範囲も拡大しつつある。その中から植物細胞培養工学、および植物の特性を応用した物質生産という生物生産・生物産業の分野について、植物工学の一面を理解することを目的として論考する。関連科目は、バイオテクノロジー概論、分子生物学、遺伝子工学などがある。
科 目 等 D2分野 【必】 生物工学 (二)
3年次 後学期 2単位 担当教員:桃木 芳枝
教育目的  生物工学(二)の目的は、植物のもつ機能を効率よく発現させ最大限に利用することにある。植物の機能を発現させる最小の単位は細胞であり、カルス組織は細胞の分化全能性を発現させる最も優れた材料である。一方、植物の機能は細胞に存在する遺伝子の情報によって規定されている。この遺伝子の情報を人工的に組み込み、新しい植物を作出することも生物工学の分野である。本講義では、カルス形成と分化全能性、植物体再生経路および植物ホルモン作用など植物バイテクの原理を解説し、さらに植物増殖技術および遺伝子組替え技術などについて言及する。
科 目 等 バイオテクノロジー概論
1年次 後学期 2単位 担当教員:石島 芳郎・桃木 芳枝
教育目的  生物もしくは生物の機能を効果的に、あるいは改良して利用する技術がバイオテクノロジーである。この最先端技術は、組み換えDNA、細胞融合など1970年代から発達した技術が導入されて以来、ニューバイオテクノロジーと呼ばれて医療、食品、農業分野において注目されている。本講義では主として生物生産に係わるバイオテクノロジーを動物分野と植物分野とに分け、それぞれの分野の現状と利用される技術領域について詳述する。
科 目 等 細胞生物学 (一)
1年次 前学期 2単位 担当教員:橋詰 良一
教育目的  細胞生物学は、現代のバイオテクノロジーを支える基礎的学問の一つであり、その内容は形態学、生理学、生化学、生物物理学、分子生物学、分子遺伝学等の知識を集結した総合科学的体系をなしている。本講はそのような多岐にわたる内容を入門的に概観することを目標としている。また、実際的な実験手技についても紹介し、さらに、研究論文、総説等で報告された話題についても触れる予定である。
科 目 等 細胞生物学 (二)
1年次 後学期 2単位 担当教員:橋詰 良一
教育目的  本講は細胞生物学(一)を踏まえて、さらに以下の項目について講述し、細胞生物学の概要を理解する。
科 目 等 生物生産環境論 (一)
1年次 前学期 2単位 担当教員:上埜 喜八
教育目的  従来、生物生産は収積量や効率の増大を目標としなされてきた。しかし、近年その弊害があらわれてきており、環境撹乱やインプットを抑えた環境調和型の生物生産が注目を集めている。
 (一)では世界の生物生産環境を概観したのち、日本の自然と農業についてみる。特に、北海道の生物生産については気象や土壌の特徴とも関連させ詳細に検討する。次いで植物を取りまく環境として根圏の生物、雨について学習する。また植物のストレス環境に対する適応戦略として、病原菌・乾燥、塩に対する対応のメカニズムを知る。
科 目 等 生物生産環境論 (二)
1年次 後学期 2単位 担当教員:上埜 喜八
教育目的  圃場で生育する植物は多様な気象的要因(温度、降水等)や生物的要因(菌、害虫、雑草等)により影響を受けている。また、植物は環境に対し、可塑的な反応と遺伝的な適応を示すため、有用な遺伝資源を保全することが望まれる。
 (二)ではまず、水田と畑地の利用について知り、次いで雑草の概念、繁殖、管理について学習する。植物の環境適応として夏作物(イネ、マメ等)の冷害、冬作物の越冬性、光環境、耐虫性をとりあげる。いわゆる緑の革命について学習し、緑の革命のもたらした功罪を知り、遺伝資源の保全についての現状を把握する。最後に、現在の地球環境と食糧問題を取りあげる。
科 目 等 【必】 産業気象学
1年次 前学期 2単位 担当教員:堀口 郁夫
教育目的  1次産業、特に農業は気象環境が重要な生産要因になっている。この気象環境の基礎的概念を講義し、基礎的知識を習得することを第1の目的とする。次に気象的現象と、この気象的現象による農業生産・病虫害や家畜との関係を講義し、1次産業における気象の影響の知識を習得することを、第2の目的とする。さらに、施設内(特にハウス内)の気象環境と調節法を講義する。また、気象災害の発生の原因と対策についても講義し、災害に対する知識を深める。
 講義の中には、最近の話題;CO2による地球温暖化、オゾンホール、エルニィーヨ、なども話す予定である。
科 目 等 【必】 植物生理学
2年次 前学期 2単位 担当教員:桃木 芳枝
教育目的  植物は、生活の場が固定され、環境要因の影響を受けやすい。しかし、植物特有の構造と機能をもち、特有の成長・分化を示す。将来、遺伝子工学によって新しい有用植物が創られたとしても、自然環境に適合した植物のもつ本来の生理的機能を無視することはできない。ここでは、植物の生き方、すなわち、植物がいかなる生理的機能と構造で環境に適応し、成長・分化していくのかを植物とストレス、植物ホルモンなどと関連させて解説する。
科 目 等 【必】 動物生態学
2年次 後学期 2単位 担当教員:石島 芳郎
教育目的  動物生態学では動物の種社会と他の生物(ヒトも含む)の種およぴきわめて複雑な自然環境との関係を解明することが重要課題である。すなわち、動物の種社会をとりまく環境には環境を構成する物理的、化学的要因の他に、同種内における個体、個体の集合体である個体群の状態、他種との相互関係、捕食関係ならびに生息地の破滅などが影響しあっている。このような関連性について講述するとともに規則正しく成り立っている基礎的な生態系とアンバランスな状態も解説する。また、北海道における陸棲脊椎動物の特色について述べ、さらに、現実的な野生動物の保護管理の実態等についてもとりあげる。
科 目 等 【必】 遺伝子工学 (一)
2年次 前学期 2単位 担当教員:伊藤 雅夫
教育目的  本講義は遺伝予操作を目標とした上で、遺伝予の基礎について学習する。遺伝子工学の概要について、発展の歴史、研究や応用の現状、基本的問題点などについて学習する。メンデルに始まる古典的遺伝学から遺伝子の概念を把握し、染色体やDNAについて理解を深める。。その上で、DNAの構造、遺伝予の構造と転写など分子遺伝学の概念から遺伝子について学び、遺伝子操作の基本を身につける。
科 目 等 【必】 遺伝子工学 (二)
2年次 後学期 2単位 担当教員:伊藤 雅夫
教育目的  遺伝子工学(一)を1基礎として本講義では組換えDNA技術を体系的に学習し、動植物細胞への新しい遺伝情報の導入法について学ぶ。また、農学医学分野で行われている遺伝子工学研究の実際を紹介し同時に産業への応用について、今後の課題と展望を考察する。
科 目 等 【必】 土壌学
2年次 前学期 2単位 担当教員:小松 輝行
教育目的  土壌は岩石や鉱物の風化作用によってできた無機物と、生物の遺体や排泄物に由来する有機物、そして土壌粒子・団粒間に存在する溶液や気体によって構成され、植物を支え育てる生産者としての機能と、有機物を分解する分解者としての機能とを持っている。さらに土壌は分解者と生産者の機能がバランスよく保持され、物質循環の要としての役割を持っている。このように土壌学は無機・有機化学や生物学、微生物学、物理学などの基礎分野から植物栄養学、作物学、環境科学などの応用分野にいたる広範囲な学問と密接に関連している。
科 目 等 肥料・植物栄養学
2年次 後学期 2単位 担当教員:小松輝行
教育目的  肥料・植物栄養学は、生物生産のうち、特に高等植物の生産に関わる実学的な学問分野である。その内肥料学は植物の生産に必要な資材の特性と土壌中での挙動を中心とし、植物栄養学は植物の生産に必要な養分の吸収・移動と植物の代謝機構を明らかにする学問である。近年、肥料学は環境への影響評価、植物栄養学では植物の生命現象の基礎的解明など、植物生理・生化学、土壌学、環境科学など広い分野にわたる学際的領域へと発展している。本講義では、主として植物生産と代謝、植物の必須元素とその機能、養分の吸収と移動、そして各種肥料の特性について理解することを目的とする。
科 目 等 水族生化学
2年次 後学期 2単位 担当教員:水野 眞
教育目的  海洋には数多くの種類の生物が生育している。これら海洋生物は多種多様な物質をつくり出していると考えられる。海洋生物由来の物質を資源として有効利用する目的で近年活発に研究が行なわれており、その恩恵は我々の日常生活にも直接あるいは間接的におよんでいる(食品・医薬品素材の開発など)。
 本講義では多種多様な海洋天然物質のうち、アルギン酸や寒天などの有用化学資源、フェロモンやアレロケミックスなどの生理活性物質、フグ毒や貝毒などの海洋生物毒について最新のトピックスを交えて解説する。
科 目 等 計量生物学
2年次 前学期 2単位 担当教員:横濱道成
教育目的  生物学的データはバラつきが大きく・無処理の測定値(観察データ)を見ただけではそのバラつきが如何なる要因によって生起しているか、また測定値が如何なる意味合いを持っているか推測し難い。従って、学術論文はもとより一般の報告書などにおいても統計処理のなされていないデータには価値を余り認めないのが一般的である。
 計量生物学では、数量的および質的にとらえられる変量(変数)の解析法を、数学的知識がたとえ不充分な学生でも充分理解できることを目的とし、植物、動物、水圏および生物工学の分野に関連・適用できるよう実例や演習を多く取り入れ平易に解説する。
科 目 等 園芸学 (一)
3年次 前学期 2単位 担当教員:富高弥一平・池田富喜夫・鈴木重俊
教育目的  園芸学は果樹学、そ菜学、花き学の各専門科目をきわめる入門として、広い視野から講義しようとするものである。園芸学も農学の一分野であるから、植物をいかに安定的に大量に、安価に生産、利用するかを考究していて、園芸学(一)では広く原理、原則について習得するのを目的としている。そして、より専門的な園芸学(二)の理解を高めさせるもので、三人の講師がそれぞれ分担して、集中講義を行う。
 園芸学(一)では教科書を指定して講義内容の充実を図るが、参考書については、それぞれの担当者が関連する分野資料を講義中に紹介する。
科 目 等 園芸学 (二)
3年次 後学期 2単位 担当教員:富高弥一平・大坪考之・鈴木重俊
教育目的  園芸領域を果樹、野菜、花きの産業分野に分け、それぞれの生産、流通、利用過程における今日的テーマを取上げながら講述する。
 果樹では、果樹産業の構造的特色と輸入果実に関する諸問題、果樹育種の重要性と育種技術、栽培の新技術、果実の貯蔵、輸送に関する新情報など。野菜では、食生活の多様化にともなう野菜の種類、品種の変遷と作型分化の実態ならびに経営の特長と課題、育苗の新技術の課題などについて解説する。花きでは、花き産業の発展とフラワービジネス拡大の実態、花きの形態と機能の多様化、成長・分化の制御システムと周年生産、ユーザーサイドにおける観賞性の保持・強化技術などを紹介する。
科 目 等 動物栄養学 (一)
3年次 前学期 2単位 担当教員:増子孝義
教育目的  動物の生命を維持し、成長や繁殖によって乳・肉・卵・皮・その他の生産物を効率よく生産するためには、科学的な基礎知識に基づいた栄養学にしたがって動物を飼養する必要がある。動物栄養学は栄養生化学と飼料学の2本の柱より成り立っているので、動物栄養学(一)では栄養生化学、動物栄養学(二)では飼料学を講義する。動物は飼料成分すなわち栄養素を摂取して、消化・吸収し、代謝利用して生存している。したがって、飼料成分の持つ栄養索を生化学的にとらえ、消化と吸収の機構あるいはエネルギーの利用から養分要求量を考えなければならない。そこで、以下の項目にそって講義を進める。
科 目 等 動物栄養学 (二)
3年次 後学期 2単位 担当教員:増子孝義
教育目的  飼料は動物によって消化吸収され、利用される物質である。現在、動物に利用されている飼料は牧草類から穀類、特殊飼料まで幅広い。飼料の利用に当たっては、これら多種類の飼料を分類し、成分的な特徴を理解するとともにそれらが有する飼料価値を評価しなければならない。一方、反芻動物に利用される飼料作物は、栽培生産されているが、それらは貯蔵飼料として乾草やサイレージに形を変えている。本講義ではまず、飼料を分類してそれぞれの特徴を把握し、飼料価値から給与方法を考え、さらに貯蔵飼料の良品質化のための理論と技術を学習する。
科 目 等 家畜管理学
3年次 前学期 2単位 担当教員:増子孝義
教育目的  家畜管理学は家畜の環境生理から畜産施設、糞尿処理・などの環境汚染、家畜行動学さらに家畜の福祉問題まで取り扱い、幅広い学問である。最近の家畜管理技術はめざましい発展を遂げているが、これは各分野が有機的に結び付いて一つの技術を作り出しているからである。家畜生産においては生産効率を追求しなければならず、そのためには家畜の環境生理・行動科学に基づいた環境調節を行い、生産管理のためのデータの情報蓄積を図らなければならない。一方、家畜が排泄する糞尿量は多く、土壌還元を原則とする図式を構築し環境汚染を回避しなければならない。そこで本講義では、家畜の環境生理、環境調節、糞尿処理、情報管理、行動などを学習する。
科 目 等 実験動物学
3年次 前学期 2単位 担当教員:亀山祐一
教育目的  実験動物は研究、検定、教育などのために飼いならされて繁殖、生産される動物であり、広義には動物実験に使われるすべての動物を指している。これらの動物は医学、生物学、畜産学をぱじめとする多くの分野で使われており、生物科学の進歩には欠かすことができない。本講義では当学科の学生が対応を迫られている実験動物の生産部門、管理部門、動物実験部門(卒業論文実験を含む)に役立つ知識の修得に力点をおき、実験動物の定義、動物実験の意義および倫理、実験動物の特性、動物実験の変動要因などについて解説する。また、生物産業の一翼を担っている実験動物関連産業の現状や、発生工学を用いた新しい実験動物の開発についても言及する。
科 目 等 動物生理学 (一)
3年次 前学期 2単位 担当教員:横濱道成
教育目的  動物生理学は、動物生体を構成している各種細胞や組織の機能、並びに各種生理活性物質の働きやその反応機構などをとらえ、動物(魚類も含む)の生命活動を明らかにし、生物生産に役立てようとする学問である。従って、生理学の取り扱う範囲は多岐に亘っているが、本講では、主に動物や魚類などの生産性に関わる基本的事項(代謝や内分泌など)に内容をしぼって、その原理・原則的な生理現象や正常生理値などを生物種間で比較して講述する。
 関連科目は、動物増殖学、水産増殖学、分子生物学および細胞生物学などである。
科 目 等 動物生理学 (二)
3年次 後学期 2単位 担当教員:横濱道成
教育目的  動物生理学は、動物生体を構成している各種細胞や組織の機能、並びに各種生理活性物質の働きやその反応機構などとらえ、動物(魚類も含む)の生命活動を明らかにし、生物生産に役立てようとする学問である。従って、生理学の取り扱う範囲は多岐に亘っているが、本講では、主に動物や魚類などの生産性に関わる基本的事項(代謝や内分泌など)に内容をしぼって、その原理・原則的な生理現象や正常生理値などを生物種間で比較して講述する。
 関連科目は、動物増殖学、水産増殖学、分子生物学および細胞生物学などである。
科 目 等 水産動物学 (一)
3年次 前学期 2単位 担当教員:鈴木淳志
教育目的  地球上で水産動物は、海洋では約1万mの深海から陸上では海抜約4500mの湖沼まで広く生息している。これらの動物は異なる環境の中(水温・塩分・溶存ガス・光・水の流動・底質など)で様々に分化し、またそれぞれの生物が長い進化の歴史をもっている。人間の食糧として重要な、例えば魚類を例にとると、全脊椎動物の約42.6%を占め動物タンパク質資源として重要な地位を占めている。また海獣、軟体動物・甲殻類・クラゲ・カイメンそのほか原生動物の分類・水産動物の生息環境・形態等について講義を行う。オホーツク海は世界の三大漁場の一つであり、北海道オホーツク海の主要魚貝類についてとりあげる。
科 目 等 水産動物学 (二)
3年次 後学期 2単位 担当教員:鈴木淳志
教育目的  本講義では魚類の内部形態について、食性と摂食機構、摂食と消化系、呼吸、循環系と血液、浸透圧調節さらに内分泌等について学習する。さらに魚類の繁殖のための重要な生殖、繁殖に関して卵の成熟と内分泌支配など生殖生理学的な内容について講義を行う。
 続いて産業的に重要な甲殻類の形態、分類、軟体動物等の形態、分類、生活史をより詳しく学習する。
 近年バイオテクノロジーの発達によって数々の生物工学的手法を用いた水産動物の育種などが行われている。染色体操作等バイテク魚作成のための方法等について講義におりまぜ学習する。研究室で作出されたバイテク魚を紹介し、解説する。
科 目 等 水産植物学
3年次 前学期 2単位 担当教員:水野 眞
教育目的  水界には多種多様な植物が生育している。大きさ一つをとっても顕微鏡的な単細胞性藻類から50m以上にもなる巨大海藻まで変化に富んでいる。光合成色素をみても陸上植物ではみられないクロロフィルcやdをもつ藻類がいる。
 本講義では主に藻類の分類について述べ、各グループの特徴について言及する。
科 目 等 水産海洋学
3年次 後学期 2単位 担当教員:水野 眞
教育目的  水族環境としての海洋を、海洋地形、物性、推理、水質化学、生物生産、水族生理生態等の面から取り上げて概説する。とくに海水の化学に重点を置き、比較対照のための陸水学分野についても論ずる。
科 目 等 森林化学 (一)
3年次 前学期 2単位 担当教員:畠山 末吉
教育目的  森林資源の現況やその利用について論述し、森林の多様な機能や森林と人間との係わり、森林の重要性についての理解を深める。
 この多様な森林や森林環境を維持管理するための基礎となる森林の生態、森林の土壌、樹木の成長について解説し、森林研究に進む基礎知識を理解させる。
 本科目は森林環境論と関連が深い。
科 目 等 森林化学 (二)
3年次 後学期 2単位 担当教員:畠山 末吉
教育目的  森林科学(一)と(二)から得た知識と興味にしたがい、さまざまな森林と森林環境に目をむけ専門領域に進むために必要な基礎知識の習得をねらいとする。
 そのため、森林と森林環境が作りだすさまざまな作用や群落としての動態などを解説し、応用技術である森林の育成や管理技術について理解を深める。
 天然更新と管理については、人間生活と森林環境の維持と調和を図りながら森林の持続的利用をめざす天然林の管理技術などを論述し、その理念と作業法を習得させる。
 本科目は森林環境論と関連が深い。
科 目 等 育種学 (一)
3年次 前学期 2単位 担当教員:鈴木 淳志
教育目的  育種学はバイオテクノロジーの重要な一分野である。メンデルの法則の発見以来、形質が親から子へ伝わるしくみが、遺伝子(DNA)の分子構造が明らかとなりより詳細に研究されてきた。育種とは生物の遺伝質を改善して作物・家畜あるいは水産動物など新しい種類を作り出すことを意味する。遺伝予(DNA)が解明される以前には、古来から動物を飼育し、植物を栽培し、その動植物を改良し一層利用度の高いものにしてきた。本講義では、育種学の理論となるメンデルの法則、栽培植物の育種の歴史等について説明する。
 現在行なわれている育種学に必要な遺伝子の分析方法等の基礎についても説明する。北海道の主要農作物の育種を例にあげ、品種改良等について解説する。
科 目 等 育種学 (二)
3年次 後学期 2単位 担当教員:鈴木 淳志
教育目的  育種学は、我国では横井時敬(東京農業大学初代学長)が1903年にはじめて「育種」という言葉を用いた。育種を行うための手段、育種技術を合理化しその能率を高めるために育種技術の体系化が重要である。本講義では自殖性植物・他殖性植物の遺伝子構成と、それら植物の育種法に重点をおいて習得させることを目的としている。さらに近年のバイオテクノロジーによる動植物の育種について実例をふまえながら講義を行う。
科 目 等 科学英語 (一)
3年次 前学期 2単位 担当教員:学科全教員
教育目的  自然科学の高度の発展と専門化に対応し得る科学論文の理解力を身につけることを目的として、生物生産学各分野の専門誌およびその他関連科学論文の講読と解説を行う。対象とする科学論文は各研究室の専門領域を含む。
科 目 等 科学英語 (二)
3年次 後学期 2単位 担当教員:学科全教員
教育目的  科学英語(一)に引き続き、より高度・多分野の講読・解説を行う。また、場合によって作文を実施し、科学論文作成のための基礎的な力を身につけることを目的とする。対象とする分野は各研究室の専門領域を含む。
科 目 等 作物保護学 (一)
3・4年次 前学期 2単位 担当教員:吉田 穂積
教育目的  作物保護学は、病害虫及び雑草を含む防除を取り扱った学問分野で、植物病理学、応用昆虫学、農薬学などを包括し、植物の遺伝的要因以外による環境要因や他の生物要因を制御することにより作物生産を図ることを目的とするものである。近年、環境保全型農業が提唱されており、従来のような農薬の多用による作物保護から、作物と周辺生物との関わりを理解することにより病害虫被害を軽減させることが重要となっている。そこで、作物保護学(一)では、21世紀の作物保護の役割と意義を考えるために、雑草や農業害虫における作物保護の現状を紹介することにする。
科 目 等 作物保護学(二)
3・4年次 後学期 2単位 担当教員:吉田 穂積
教育目的  作物保護学(二)では作物保識学(一)で取り上げなかった作物の病害について講義を行う。すなわち、作物に病害を引き起こす病原体やその病原性および作物の抵抗性などの基礎酌な講義をおこない、次に、北海道で生産されている寒冷地作物を中心に具体的な病害の発生状況やその防除方法について紹介する。また、講義において随時最新の話題も紹介し、雑草、農業害虫を含めた作物保護の今後の方向についても議論していきたい。
科 目 等 動物免疫学
3・4年次 前学期 2単位 担当教員:横濱 道成
教育目的  免疫(Immunity)とは、生体が自身にとって異物(非自己)と認識したものに対して示す特異的な一連の生物反応である。免疫は神経系および内分泌系と連動した生体防衛機能と言える。今日この免疫機能は、それを抑制(臓器移植の場合)させたり、助長(抗体の産生)させたりすることによって、病気の治療、物質の分離・精製や生物種の分類など生命科学分野で広く活用されている。本講では免疫系が如何に生物進化に伴い発達してきたか、また免疫化学技術が動物生産の分野に如何に活かされているか講述する。
 関連科目は、動物生理学、動物増殖学、水産増殖学やバイオテクノロジー概論などである。
科 目 等 水族病理学
3・4年次 前学期 2単位 担当教員:粟倉 輝彦
教育目的  近年、水産増養殖の発展に伴って、増養殖魚介類の病害が多発、多様化する傾向にある。このため、産業被害の防止、食品の安全性の確保等の立場から病害防除対策が重要になっている。我国におけるブリ(ハマチ)、マダイ、ウナギ、マス類、コイ等の重要養殖魚の養殖において、また、サケマスの増殖事業においても放流種苗生産の過程で各種の疾病が発生して事業の成果を大きく左右している。水族においてもウィルス性・細菌性・真菌性および寄生虫性の疾病の他、各種欠乏症、変敗飼料中毒、発癌物質による腫瘍、環境性疾病の温度障害、溶存化学物質および溶存ガスによる障害などの疾病があるが、これらの診断、予防、治療などについて解説する。
科 目 等 草地科学
3・4年次 前学期 2単位 担当教員:増子 孝義、小松 輝行
教育目的  草地科学とは、環境を保全しつつ草地生態系における土―草―家畜―土という物質循環の理論に基づいて、良質の草地を長期間維持・生産し、安定的に飼料を家畜に供給することを目指した総合的な実学である。
 そこで、理論と実際が出来る限り一致するように、学内の教室での授業は繆小限にして、近くの酪農家の草地と施設等を利用した“青空教室"が主舞台となる。牧草や草地の生産・環境の分野を小松が、牧草の飼料価値と貯蔵飼料の調製法は増子が分担する。
 なお本科目は作物生産学、植物資源諭、動物栄養学と関連が深い。
科 目 等 森林環境論
3・4年次 後学期 2単位 担当教員:畠山 末吉
教育目的  森林の環境保全的な機能に対する期待の程度はそれぞれの地域により異なると思われる。
 本講では、森林のもつ個々の機能とその活用について論述するがその中には期待されるほど大きな効用があるか疑問なものもあるし代替可能で、しかもより効果的なものもあるだろう。
 しかし、一つの森林は、いくつかの効用を兼ね備えている。したがって、個々の効用が小さくても循環の森林環境が作り出す効用の総合値が環境保全的働きとして大きい。また、地球温暖化への炭素循環の森林の寄与など森林は環境資源として重要であるとの理解を深める。
 本科目は森林科学と関連が深い。
科 目 等 家畜人工授精論
3・4年次 前学期 2単位 担当教員:橋詰 良一
教育目的  家畜人工授精は、現代の畜産において家畜の改良増殖に欠くことのできない技術であり、畜産および広く動物生産にたずさわる者にとって、その理論と実際は極めて重要である。本教科では、家畜の人工授精を学ぶ者に対して、最も普及している牛の人工授精を基礎に、広く豚、馬、山羊、めん年および家禽等の技術も含めて大局的にその概要を講義する。
科 目 等 家畜受精卵移植論
3・4年次 後学期 2単位 担当教員:亀山 祐一
教育目的  家畜における受精卵移植は近年開発された繁殖技術であり、発生工学の応用に欠かせない技術である。また、ウシでは普及が進みつつあり、現在では年間1万頭以上の子牛が受精卵移植で生産されている。本講義では総論として受精卵移植の利点、歴史、実用化の現状などを解説し、移植技術の方法を過排卵誘起法、胚の採取法、胚の保存法、胚の注入法などに分けて詳述する。また、体外受精卵の利用、性支配、クローン動物の作出など今後の実用化が期待される応用技術についても論述する。
科 目 等 水産工学
3・4年次 後学期 2単位 担当教員:桑原  連
教育目的  水産資源と水圏環境の管理・保全のための工学的理論を解説し、水族飼育に必要不可欠な給餌、排泄、酸素収支、浄化の問題を化学的、数理工学的に論じて、様々なケースの水族飼育計画が可能となるような体系的理論を講義する。湖沼・河川の貧酸素化対策の基本となる酸素溶入技術の理論も併せて諭する。
科 目 等 寒冷地農水産業論
3・4年次 前学期 2単位 担当教員:黒瀧 秀久
教育目的  わが国における農林漁業を中心とする第1次産業は、自然(=地球の一部)を対象とした産業活動を行うという天で、一般産業に解消しえないという特殊性を持つが、その自然的属性としての生態史的“風土”は、わが国が亜寒帯から亜熱帯まで含んだ地理的位置を占めるため、1次産業のなかでも特徴ある産業展開を示している。しかし、地理的風土のみで産業の地域的特徴を捉えることは誤りであり、その生産力的発展段階に即応して捉えなければならない。本講では、寒冷地=北海道としての農林水産業を、経済的地帯構成的視角から地域類型の特質として捉え、日本経済の総体の中で農業を中心としてその位置を歴史的かつ現状分析的に概観し、寒冷地的「辺境」としてのオホーツク圏の産業にも関説して、考察を加えようとするものである。
科 目 等 生物産業経営論
3・4年次 後学期 2単位 担当教員:長澤 真史
教育目的  生物産業は、農業・林業・水産業における生産・加工・流通という多岐にわたる領域の産業をさすが、ここでは農業・食料に関わる諸産業分野と主たる対象とする。したがって生物産業経営諭では、農業の生産・加工・流通、さらに農業・食料関連産業について、経営問題に焦点をあてつつ、具体的な産業動向と今後の発展方向をとりあげる。
 なお、生物産業の経営問題を理解する上で、必要不可欠な一般的な経済問題もとりあけることにする。