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2008年03月(1)
サイエンスキャンプ"氷海生態系"
3月20-22日、サイエンスキャンプを実施しました。参加者は南から四国、中国、関西、東海、甲信越、関東、東北、北海道と様々地域から集まった高校生20名でした。キャンプ初日は講義、2日目は氷上での調査採集、実験室での分析・顕微鏡観察、そして最終日は前日にとったデータをまとめ、考察して、班ごとに発表しました。
氷上調査では、班ごとにアイスオーガーによる採氷・氷下の採水・ネット採集等を行ない、ネット採集ではクリオネが採集された班もありました。氷上でのいきいきした表情、実験室での真剣な眼差しは、このプログラムを実施できてよかったと思わせてくれました。
このプログラムに参加した皆さん!
おそらく海氷の上で調査し、アイスアルジーを顕微鏡で観察した高校生は、日本はもとより世界広しと言えども、他にはいないことでしょう。2泊3日という短い期間、皆さんに見てもらったこと、話したことは、ほんのわずかではありましたが、このプログラムで学んだこと、経験したこと、大切にしてください。
プログラム終了後、科学技術振興機構より連絡があり、来年度も我々のプログラム"氷海生態系"の実施が決まりました。
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2008年02月(2)
サイエンスキャンプ
東京農業大学生物産業学部・オホーツク臨海研究センターにて、3月20-22日に実施するサイエンスキャンプ"氷海生態系"に多数のご応募をいただきありがとうございました。
応募していただいた皆さんに経験していただきたかったのですが、あまりにも応募者多数のため、大半の方にお断りする結果となりましたこと、申し訳なく思っております。
来年度もこのプログラムを実施したいと考えております(科学技術振興機構が認めてくれればの話ですが・・・・・)。そのときは、HP等でお知らせしますので、どうぞよろしくお願いします。
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2008年02月(1)
アイスアルジー
2月も中旬を迎え、能取湖の海氷は厚さを増してきました。場所によっては30センチを優に超えています。それとともに氷の中に棲息し、生産を行なっているアイスアルジーも増えてきました。
画像は能取湖の海氷です。氷の下の部分(海水に面しているところ)が色付いているのがご覧いただけるでしょうか?これは汚れではなく、アイスアルジーという氷の中に棲息している藻類です。肉眼では色付いている様子が確認できるくらいですが、顕微鏡でみると幾何学的な様々な形態をしているのがわかります。このアイスアルジーが冬季の生産を支え、そして春季には植物プランクトンとして大増殖するのです。
アイスアルジーの顕微鏡画像はまたの機会にアップしたいと思います。
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2008年01月(2)
海氷の厚さ!
1月18日、沿岸部の海氷上でアイスオーガーを使用しての調査ができました。そのときの氷の厚さは、15センチ前後でした。アイスオーガーで氷を削っているとき、採水器のメッセンジャーを投入したとき、振動が、氷が揺れているのが足に伝わり、ちょっと危険な雰囲気がありました。21日の調査でも氷が揺れている様子が伝わってきていましたが、1月27日の調査では、氷の厚さが20センチを超え、心置きなく調査できる厚さになりました。氷自体もすこしずつ締まってきたようです。また、氷柱の底層部付近ではうっすらと色がついてきました。すこしずつアイス・アルジーが生産をはじめたようです。
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2008年01月
氷上調査!
新年を迎え、能取湖の沿岸部では結氷が始まっていましたが、なかなか結氷域が拡がらず、氷上での調査ができずにいました。そして今週、冷え込む日が続いたため、1月18日、ようやく氷上でアイスオーガーの出番となりました。
今年最初のアイスオーガーでの採氷は‥‥‥
海水が凍った氷、しかもまだ凍って間もない状態のため、氷もまだ柔らかく、アイスオーガーで氷を削っているときの振動が足に伝わってきて、ちょっとドキドキでした。
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2007年12月(4)
いよいよ海氷調査がスタート!
年の瀬もせまった12月28日、能取湖に設けた調査地点で、結氷が始まりました。いよいよ海氷の調査の始まりです。
調査点に調査道具一式を運んでいく途中、遠くに黒い物体が点々と‥‥‥
なにもの?
近づくとアザラシくん達でした。天気も良かったからか、氷の上でのんびりくつろいでいるようでした。驚いたのはその数!50頭は軽く超えていました!能取湖にこんなにアザラシくん達が入ってきているとは驚きです。
そんなアザラシくん達を横目で見ながら、氷の採集です。本日の氷は針状氷が集まって生成されたものでした。
これからどんな結果が得られるか楽しみです‥‥‥
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2007年12月(3)
能取湖の氷
網走湖は結氷し、氷に穴をあけてワカサギ釣りが行われています。
一方、オホーツク海と湖口でつながっている能取湖では、漁船も陸に揚げられ、港内や沿岸部の一部は凍りはじめたものの、なかなか結氷といった状況にはならず、凍りそうで凍らない状況が続いています。薄く生成された氷は潮の干満によって、縞模様が形成されています。その様は、能取湖はオホーツク海とつながっていることを実感させてくれます。とはいえ、能取湖の年内の結氷はなさそうな気配です。いつ生成されるかわからない自然任せの海氷の研究、この地に住む者にしかできない研究なのだとしみじみ思いつつ、能取湖に通っています‥‥‥
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2007年12月(2)
今年最後の船上調査
今年最後となる船での調査を行いました。風も波もなく、調査するには絶好の状況でした。調査中、アザラシが数頭われわれの調査の様子を見学にやってきました。今年最後の調査を名残惜しんでくれていたのでしょうか???
12月も半ばが過ぎ、網走湖は結氷し、能取湖も沿岸部では凍りはじめてきました。能取湖内の漁港では大半の漁船は陸にあげられ、残すは小型の和船が数隻となりました。まもなく全ての船が陸にあげられます。同時に、我々の調査も船上調査から氷の調査へとシフトします。海氷が生物生産にどのような影響をもたらすか?生成過程から調査していきます。
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2007年12月
寒い船上での取材
師走を迎えました。季節はすっかり冬となり、能取湖の漁港では、船の陸揚げが行われています。そして能取湖の沿岸では氷出したところもでてきました。そんな寒風吹きすさぶ中、今月最初の能取湖調査に行ってきました。いつもと違うのは、切れるような寒さ、防寒着に防寒手袋!そして今回は新聞記者の方が取材で同乗されました。寒い中、かじかむ手でメモをとりつつ、カメラ撮影、しかも慣れない船上での仕事。大変だったことと思います。調査の2日後、研究室にお見えになり、我々の研究内容について話をさせてもらいました。1月に某全国紙の連載記事の1回分として載るらしいです。
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2007年11月
体験学習
今月、羅臼高校の1年生のみなさんを対象に、われわれの研究室で体験学習を行いました。体験学習の中身は、海洋生態系を底辺で支えている植物プランクトン・動物プランクトンを顕微鏡で観察し、かれらがどのような役割を担っているかを学習しました。観察に用いたプランクトンは前日、網走港で採集したもので、元気に生きていました。生きているプランクトンを見たことがありますか?動物プランクトンはもちろんのこと、植物プランクトンも動くということを知っていますか?肉眼では見ることができないミクロな世界の生き物達、その存在すら知らない人が多いことでしょう。でも、これらプランクトンが海の生態系を支えてくれているのです。植物プランクトンや動物プランクトンが存在するおかげで、魚類も海獣も生きていけるのです。そしてわれわれ人間もその恵みをちょうだいしているのです。目に見えないほどの小さな小さな生き物ですが、すごいことをしてくれているのです。
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2007年10月
クロロフィル測定
クロロフィルとは、植物プランクトンが持っている色素で、この色素量は植物プランクトンがどのくらい存在するかの指標になります。
クロロフィルを測定するときは、まず水サンプルをフィルターでろ過し、そしてろ過したフィルターをDMF(ジメチルホルムアミド)という有機溶剤につけこみ、クロロフィル色素を抽出します。クロロフィル抽出中の画像の4本の容器、それぞれの色の違いがおわかりでしょうか?色の濃い物はクロロフィル濃度が高いものです。このクロロフィル色素を抽出したDMFをターナーという蛍光光度計を用いて測定します。
このクロロフィルを測定することで、海洋の一次生産者である植物プランクトンの分布の様子がわかります。クロロフィル濃度が高いところでは、植物プラントンが多い。つまり、生物生産がどのくらいあるかということを教えてくれます。
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2007年09月
M君 おめでとう!
9月、われわれの研究室で卒論を書いている4年生のM君!
広島大学の大学院(博士前期課程)に合格しました。一生懸命勉強した成果でしょう!大学院に行ったら、張り切ってやっちゃってください。その前に、卒論をしっかりしあげましょう!
9月になっても、網走では珍しく30℃を超える日がありました。例年とは何かが違うような‥‥‥
今月の能取湖での定期観測は6日と20日に行いました。例年にない暑さは、植物プランクトンや動物プランクトンといった低次生産層の生き物に何か変化を与えているかもしれません。早くサンプルを顕微鏡観察しなければ‥‥‥
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2007年08月(2)
実学体験コーナー
8月25,26日にキャンパス見学会が行われました。様々な企画があるなかで、アクアバイオ学科の実学体験コーナーでは、能取湖にある臨海研究センターに行き、生きているプランクトンの観察を行いました。
臨海センターに到着したら、まずは目の前の海に行き、そこでプランクトンネットをひいてもらい、動物プランクトンを採集しました。そのサンプルを実験室に持ち帰り、顕微鏡で観察しました。サンプルの入った容器をみると小さな粒が動いているようにしか見えないものが、顕微鏡を通して観察すると、様々な形をしていること、そして種類によって違った動きをすることが観察できました。また、植物プランクトンも生きているものは様々な動きをするということも観察してもらいました。
肉眼では見ることのできない世界の生き物達、普段はその存在を気付かれもしない生き物達、彼がいるおかげで、魚類もそしてわれわれ人間も生きていけるのです。
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2007年08月
サンプリング日和にトラブル?
ここ網走もそろそろ涼しくなるかと思いきや、今日も日中は30度くらいまで気温が上がりました。そんな中、能取湖での調査です。天気は晴れ、海況はべた凪!船で移動している間は、風が心地よく、最高のサンプリング日和‥‥‥
でも、調査地点に到着し、船をとめ、調査を開始すると、汗ダラダラです。
そんな中、採水をはじめようと採水器をセットしようとしたとき、何かが海にポチャッ‥‥‥
なんと採水器の金具が落ちてしまいました。
トラブル発生!
でもそんなとき、頼りになるのが Kさんです。
結束帯をビニールテープでまきつけて代用!
海洋調査では、トラブルはつきものです。焦らず、慌てず、臨機応変に次の対応を考えていかなければなりません。4年生の2人にとってもいい勉強になったことと思います。
無事なんとか調査も終え、港へ戻る途中、4年生のM君は操船させてもらいました。ときどき蛇行することもあったけど、なかなかうまく操船できました。小型船舶免許をとりたくなったかなぁー。
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2007年07月(2)
溶存酸素の測定
数時間静置した酸素ビンに塩酸を加えます(1)。
塩酸を加えたらフタをして、ビンを振り、沈殿物を溶かします。
この試水をコニカルビーカーに静かにいれます(2)。
このときの試水の色は(3)の写真のような濃い黄色になります。
ここからビュレットを使って滴定を行います。滴定ではチオ硫酸ナトリウムという溶液を加えていきます。そうすると(4)のように色がだんだん薄くなり、淡い黄色になったところで、でんぷん溶液を加えます。そうすると(5)のような青紫色になります。さらにチオ硫酸ナトリウムを加えていくと(6)のように淡い青色になります。ここからは慎重に加えていきます。そして(7)のように青色がちょうど消えたところで滴定終了となります。ここでチオ硫酸ナトリウムを加えた量をもとに計算すると溶存酸素濃度がわかります。
8月に臨海研究センターで行うアクアバイオ学科2年生の実習では、溶存酸素濃度の測定も行います。
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2007年07月
溶存酸素(Dissolved Oxygen)
溶存酸素測定に必要な道具や試薬類がようやく整い、今月から溶存酸素を測定できることになりました。
溶存酸素とは、水中に溶け込んでいる酸素のことで、その量は"植物プランクトンの生産量・生物の呼吸や有機物分解・汚染状況"といったものの指標となります。
海水中に溶け込んでいる酸素を測定するため、溶存酸素用サンプルを採水するときは酸素瓶に気泡が入らないように、細心の注意を払う必要があります。採水したら固定液を入れ、30回程度上下に転倒して、沈殿と水をよく混合させ、酸素を固定します。そして暗所に数時間程度、静置した後、測定を行います。
測定については次の機会に紹介します。
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2007年06月
ホタテガイ!
5月から6月にかけて、オホーツク海沿岸では、プランクトン相に大きな変化がみられます。画像右上のボトルは5/28と6/14にノルパックネットで採集したサンプルです。わずか2週間で、サンプル量が劇的に変化している様子がうかがえます。春を迎え、植物プランクトンの大増殖にともなって、動物プランクトンにも大きな変化があらわれるからです。この時季に出現する動物プランクトンの大きな特徴として、ホタテガイの浮游幼生の出現があげられます。
ホタテガイの成貝を食べたことある方は多いと思います。その大半は養殖されたものだということをご存知の方も多いと思います。では、その元となる稚貝はどこからきているかご存知でしょうか?実は、養殖されているホタテガイの多くは、ここオホーツク海沿岸から出荷された稚貝なのです。この時季、オホーツク海沿岸域で採取されたホタテガイの着底稚貝は、1年ほどこの地で育成され、翌年の5月下旬から6月上旬にかけて、各地に出荷されていきます。みなさんが食べたホタテガイ、元々はオホーツク海でとれたものかもしれません‥‥‥
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2007年05月
観測ブイ投入!
5/10、オホーツク海沿岸、能取湖の湖口付近に観測ブイを投入しました!
全長10m、重さ100kgの流氷対応のブイです。このブイには水温センサーが設置されていて、水深別の水温をモニタリングできます。
そして5/14には能取湖にも2基ブイが導入されました。こちらは外海のものより小型ですが、水温以外に塩分やクロロフィル、溶存酸素といったデータもモニタリングしています。
これらブイから送られてくるデータは、定期的な調査ではなかなかとらえることのできない様々な現象を教えてくれることと思います。
興味のある方は下記ホームページよりご覧ください。
海洋観測装置「マリンアイ」のページ
ブイの投入にあたり、網走漁業協同組合、西網走漁業協同組合、第38照福丸等々多くの皆様のご協力をいただきました。心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。
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2007年04月
調査スタート!
新年度を迎えました。今年度もよろしくお願い申し上げます。
さて、昨年度からスタートした卯原内漁港での海氷生態系の調査、海水が凍る過程から溶ける過程までを調査してきました。そして4月4日、卯原内漁港内に残っていた海氷も流出しはじめました。これからは卯原内漁港での定点調査を継続しつつ、船による能取湖の湖央部での調査もスタートさせます。今年度1回目の湖央部での調査は4月9日に行ってきました。この調査には、アクアバイオ学科の水圏環境学研究室に今年度から赴任された塩本先生も来てくださいました。これからは一緒に能取湖の低次生産層の研究をおこなっていくことになります。
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