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NEWS
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写真14

2009年09月-10月

中標津サンプリング

 熊石サンプリングに続き、北海道立水産孵化場道東支場において成熟魚のサンプリングです。道東支場職員の方々にはこの3年間お世話になっております。中標津には研究室で別荘を借りています。実験魚の馴致やカテーテル装着までは、楽しい時間を過ごすことが出来ます。今回は根室のサンマ祭りに学生が出向き、サンマを1箱買ってきてくれました。刺身と七輪での塩焼きは大変美味でした。その後はシルバーウィークにも拘わらず、交代で作業し、連休が明けると本研究テーマの当事者の4年生が中心となって作業しています。そんな中、ミンクが出没し、カテーテル付きの魚を3匹捕られてしまいました。実はこれ以前にも行動実験用の魚が皆殺しに遭いました。この顛末は研究室メンバーのみ知るところです。

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写真13

2009年09月

日本味と匂い学会 第43回大会in旭川

 修士課程の三原君と旭川で学会発表してきました。内容はサクラマスの性フェロモンのプライマー効果であり、卒業生の小倉君が中心となって実験した成果です。今、小倉君はプロのガイドを生業としています。彼は4つの実験を行い、そのうち3つを今回発表しました。いずれもフェロモン尿やフェロモン物質を嗅いだ後の成熟雄の血中ホルモン濃度を免疫測定法で計ったものであり、測定精度を上げるため卒業式直前まで再々測定を繰り返した思い出深い卒業研究です。昨年12月の某研究会では殆どデータが出ていない状況からの大変なスパートでした。魚類や齧歯類の嗅覚研究者から質問された三原君は頑張って答えていました(前日に小倉君と打ち合わせしたそうです)。ところで今回、私は大会運営委員の1人でしたが、大会委員長である旭川医科大学の柏柳先生が実質全ての業務をやってくれました。ここに感謝申し上げます。
 さて、旭川といえばラーメンです。毎日食べに行きました。私生活では暴れん坊の男児を2名抱えているため、延びていない麺を啜ることは大変嬉しい事でした。

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写真12

2009年09月

八雲町熊石サンプリング

 5月末の未熟サクラマスのサンプリングに続き、北海道立水産孵化場道南支場において成熟魚のサンプリングです。道立水産孵化場職員の方々には毎度お世話になっております。教員1名、修士課程1名、4年生1名(主担当者)、手伝いの3年生2名で網走から10時間かけて到着しました。今回の裏目的は海サクラではなく、ブラウントラウトです。期間の前半は比較的楽な作業ですが、中盤からは徹夜や夜番などで忙しくなります。昼間に釣りも行けません(もちろん釣りに来てる訳ではありません)。1泊目は魚を分譲してもらい蓄養するだけなので、キャンプ場で楽しく焼き肉と翌朝は無料露天風呂です。2日目の朝は、バンガロー群の脇に2歳程度の熊が出没し、孵化場へ向かう途中の河原でも別個体の3歳以上の熊を発見しました。ダテに熊石ではありません。今年は目撃情報が大変多いそうで、我々が泊まっているキャンプ場の他、孵化場近辺でも多発しているようです。教員が熊による殺人事件を語るせいか夜中にトイレを我慢する学生もいました。教員が網走に戻ってからも学生3名が作業を続けましたが、露天風呂付近にも熊が出没し、有料の温泉施設の利用を余儀なくされました。

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写真10
写真11

2009年08月

斜里川水系成熟サクラマスのサンプリング

 斜里川水系でサクラマス成熟魚のサンプリングを行いました。天然魚におけるフェロモン組成を調べることが目的です。これを楽しみに所属した学生も多いのですが、採血や採尿そしてサンプル数の確保などに疲労を感じる学生が増えるのも丁度この頃からです。

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写真9

2009年08月

K池実験

 観光地でもある斜里川水系K池においてフェロモントラップ実験を行っています。担当学生は2名ですが、トラップの作成や準備には彼ら以外の学生も関わります。この地ではお約束かもしれませんが、池へ向かう林道で熊を発見しました。それ以前から目撃情報が絶えなかったのですが、15時前で駐車場に観光客が沢山いるなか、林道を闊歩していました。車で追いかけると路沿いに走っていくので、このままだと駐車場に熊が飛び込みパニックが予想されるので、わざと速度を上げて熊には斜面を駈け登って立ち去ってもらいました(残念ながら写真はありません)

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2009年07月

ニジマスの行動実験1

 最近発表された論文では、胆汁酸がニジマスの性フェロモンである可能性が示唆されていました。我々は胆汁酸のようなステロイドではなくサクラマスのようなアミノ酸系のフェロモンを想定して研究を進めています。今シーズンは先ず昨年の結果の追試と胆汁酸の検証から始まり、次に昨年の活性画分を分画して活性物質を絞り込む予定です。

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写真7

2009年06月

天然サクラマス未熟魚サンプリング

 これを楽しみに所属する学生が多いのが実は長所でも短所でもあります。秋の成熟魚の比較対照として未熟魚の血液と尿をサンプリングします。キャストが下手過ぎたりバラすと先輩に怒られます。
 話は変わりますが、研究って大変な労力を伴います。作業には正確さ緻密さが伴います。大学以前の自由研究とは次元が全く異なります。いくらサンプリングしてもいくら作業してもそれは実験とは言えず只の作業です。いくら実験しても確実なデータを出さないとそれは結果と言えず。いくら結果出しても図表作成したり文章に残さないとそれは研究とは言えない。卒業研究とは、学生が様々な社会へ出るための基礎トレーニングでもあります。

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2009年06月

研究室の新メンバーによる基礎実験(一)に用いるオショロコマのサンプリング

 今年の生化研フェロモン班のメンバーは、大学院修士課程1年には去年4年生として大活躍してくれたM君をはじめ、4年生には去年4年生のI君にしごかれたS君と岐阜大学で淡水カジカの研究をやっているH君の他、3年生のISI君、IMK君、OKD君、TYF君、TMT君、SRY君、ブラックバスのフェロモンの研究で宮城県に出向中のKB君、がいます。今後、徐々にうちの厳しさと楽しさを理解し、苦労と達成感を分かち合い、魚類の性フェロモン研究の最先端を突っ走ってくれることを期待しています。
 学生実験に用いる魚のサンプリングに院生1名、4年生1名、3年生5名を連れて行きました。自称プロ達は楽しみながら作業をこなし、30分程で良型のオショロコマを50尾ほど釣り上げ・・・の予定でしたが、あいにくの増水と低温のせいで魚が殆ど釣れず、一部の学生は12時間もやっていました。去年は爆釣したポイントですから「柳の下にドジョウはいない」とはまさにこの事です。更に有志数名が翌日も朝4時頃から出かけましたが、やはり釣れず、例年とは違い1年生2名で1匹の解剖になってしまいました。とりあえず釣れた魚は臨海研究センターへ運びました。6月5日、この魚を使い、採血の練習をした後、外部形態の観察と解剖して内蔵観察を行いました。

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写真2

2009年05月

熊石でのサンプリング

 5月中旬に八雲町熊石にある北海道立水産孵化場道南支場において、未熟サクラマス親魚の飼育水と尿をサンプリングしました。孵化場職員の方々には山家が院生時代から10年以上にも渡り親身に対応して頂いています。この場を借りてお礼申し上げます。今回の道中は行きも帰りも好天でしたが、サンプリング中日は雨天が続き大変でした。宿泊したバンガローは快適でしたが、水路が濁水で増水したせいで頂いたサクラマスが飛び跳ねたり、4年生がズブ濡れになったり、水路に院生が落ちたりとハプニングの連続でした。山家は体調を崩し、夜番を学生達に任せて寝ていました。濁水のため採尿カテーテルが殆ど見えなくなったので、急遽、地下水に切り替えるためタンクを移動したのですが、養成されているサクラマス達は意外に元気で斃死も少なかったようです。慌ただしく時間を過ごしましたが、夜は近くの食堂で夕食をとった後、有料の「あわびの湯」や無料の「熊ノ湯(写真2)」に行きました。また、夕方の引き潮を狙って院生が海サクラ(3kgと1.5kg)を釣ってきました(合法、写真3&4)。ここは激戦区で早朝には多数の釣り人が押し寄せ、千葉から来ている人もいました。釣ったサクラマスは丁重に持ち帰り、後日ルイベとして美味しく頂きました。さて、4年生のS君、分析頑張りましょう!さらに斜里川水系のサンプリングも待っています。

写真3 写真4
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3月写真

2009年03月

山家の日本水産学会奨励賞授賞と授賞講演

 私事で恐縮ですが、このたび平成20年度日本水産学会奨励賞を頂くことになりました。この賞は2月末に37歳以下の若手研究者が受賞対象となっています。私の恩師である北大名誉教授のY先生も32歳頃に授賞しました。私も師の軌跡を辿りつつ、自分オリジナルな道を模索したいと考えております。
 授賞対象になった研究を初めてちょうど13年目が終わろうとしています。学位取得後は、肩身の狭い無給研究員時代、ポスドク時代の論文リジェクトの嵐、亜熱帯地方での研究員時代などがありましたが、恩師による様々なご指導、他講座の教官からのご助言やご支援、ポスドク時代の指導者による叱咤激励を受け、授賞という1つの結果を残せたと思います。
 今後は、1研究所5大学を渡り歩いた経験とフェロモン同定という山師的な研究経験を元に、俗説に惑わされず真実を開拓する姿勢を崩さぬよう、未解明な課題に挑戦することを学生達に伝えていきたいと思います。関係者の皆様、あらゆるご支援有り難うございます。今後も宜しくお願い申し上げます。

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12月写真

2008年12月(1)

函館におけるサケ学研究会(SSS)での口頭発表

 12/12から山家と4年生3人がSSSに参加してきました。発表者は孵化場職員の他、北大の博士課程や修士課程の院生ばかりでしたが、我々のチームの3人は4年生にも拘わらず立派に発表できました。これまでの研究室におけるゼミ発表の成果が充分発揮できたと思います。
 トップバッターの小倉君はサクラマスの性フェロモンにおけるプライマー効果について紹介し、次の飯田君はサクラマスの性フェロモン副成分の検索についてトリプトファン代謝物を中心に発表し、最後の三原君はニジマスの性フェロモンの精製について話しました。勉強不足であるのは否めませんでしたが質疑応答も淡々とこなし、全員合格点を軽くオーバーしたと思います。彼らのうち進学希望者は1名ですが、こうした経験や費やした努力は、今後の社会生活で必ず糧になるものと信じています。
 その後の懇親会では北大の院生と歓談し楽しく過ごせました。しかし、うちの学生達は酒を飲みませんでした。その理由は夜釣りです。本当に好きな連中です。その気持ちを卒業後も持ち続けてください。なお、山家が1名の学生の写真を撮り忘れたので、その学生は無関係のポスターと写っています。

12月写真 12月写真
写真1
写真2

2008年11月(4)

研究室旅行 part 3

 最終日は「なかがわ水遊園」を朝イチで見学しました。昼前からは、水遊園バックヤードツアー組と水遊園に隣接する栃木県水産試験場の見学組に別れて行動しました。水遊園では多くの淡水魚が展示されており、地下にある研究コーナーでも楽しく過ごせたようでした。なお、山家は日光ポスドク時代に何度も来たことがあるので、1F無料スペースで読書していました。水試では古くから付き合いのある職員の方にお願いして場内の案内と那珂川についてレクチャーして頂きました。
 乗り継ぎ時間に余裕がないこともありましたが、とくにトラブルもなく皆無事に帰還してなによりでした。学生の皆さん、今回の「しおり」を大切に持っていてください(作った本人としては準備も添乗員業務も大変でした)。卒業までの1年半、4年生を参考に研究頑張りましょう。

写真1
写真2

2008年11月(3)

研究室旅行 part 2

 翌日は水研日光庁舎を見学し、アユ研究の最新情報を研究職員(山家の古巣先輩)から聞かせて頂きました。その後、自由時間とし学生達は博物館、中禅寺湖畔、華厳滝を見学したようです。そして夕方に次の宿泊地へ移動し、近くの食堂で夕食を取りホテルへ帰還後、1つの8畳間に集まりギュウギュウ詰めで残り半数のゼミ発表を行いました。そこでも皆活発に議論していました。

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11月写真

2008年11月(2)

研究室旅行 part 1

 11/13から11/15まで3年生の研究室旅行がありました。初日は殆ど移動するだけでしたが夕暮れの中禅寺湖を眺めることが出来ました。その日の宿は水研日光庁舎の元技官が経営する湖畔の民宿です。その方が現役の頃、山家は大変お世話になり、お陰様でサクラマスの性フェロモン物質が解明されました。当時の技官や職員の方々には幾ら感謝しても足りません。私にとっての日光でのポスドク時代は本当に幸せでした。サケ科の研究にとって日光庁舎はまさに桃源郷です。今後の日光庁舎の発展と存続、そして日光で研究に没頭する学生達の活躍を願ってやみません。なお、民宿では夕食後に1Fの食堂を貸し切って、ゼミ発表を行いました。普段のゼミでは殆ど質問をしない3年生もざっくばらんな質疑応答を楽しんでいたようです。

11月写真 11月写真
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11月写真

2008年11月(1)

研究会発表へ向けて卒論実験のスパート

 10月までは待った無しの各種実験で多忙でしたが、今月は12月の研究会発表へ向けて結果を出さねばなりません。ニジマスに雄性ステロイドを投与して嗅覚の偽成熟状態を作りフェロモン精製のための行動反応をみる(写真はデータ解析中)、サクラマス雄に生理的影響を与える性フェロモンの効果をみるため尿を嗅いだ雄の血中ホルモンを測定する、サクラマスのフェロモン副成分やニジマスのフェロモン主成分を液体クロマトグラフィーで検索する、などです。12月は函館で回転寿司が待っています。最近は3年生も加入し、4年生に実験を教わりながら、自分の卒論テーマを考えたりしています。4年生諸君、いま頑張って余裕のある年末年始を迎えましょう。

11月写真 11月写真
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三原行動実験

2008年09月

サクラマス実験繁忙期

 サクラマスは5月に遡上し9月に入ると完熟を迎え産卵します。そのため8月下旬から9月にかけて天然サクラマスをサンプリングし、その採尿と採血を行い、ホルモンやフェロモンを分析します。さらに、養殖業者からサクラマスを分譲していただき、カテーテルで採尿したり、尿の分析をしたり、フェロモン反応実験を行ったりします。サクラマスは採尿用の大きい遡河回遊型で20匹程度、行動実験用の小さい河川型で最低300匹は必要です。行動実験にはまとまった数でサイズもある程度揃っている必要がありますので、近隣業者の河川型の殆どを頂戴しています。ここに感謝の意を表したいと思います。

飯田三原作業 三原
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写真2

2008年07月

天然サクラマスのサンプリング

 性フェロモンの研究には沢山の魚が必要なので、一般に養殖魚を用います。しかし、養殖魚は選抜を受けたり継代飼育により遺伝的多様性が低下しています。また、外見に表れなくても内面の奇形が見られることもあります(嗅神経が極端に短いとか)。そのため、自然河川に遡上したサクラマスの尿を分析し、孵化場養成サクラマスによって得られた結果と比較する必要があります。そこで我々は、北海道から特別採捕許可証を頂き、網走管内の河川でサクラマスをサンプリングし、その尿中フェロモン成分を分析しています。

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2008年06月(2)

第3回繁殖生理生態研究会

 繁殖生理生態研究会が岐阜大学附属岐阜フィールド科学教育研究センター位山演習林で開かれました。岐阜大、福井県立大、近畿大、富山大などから教員や学生が集まり、肩肘の張らない発表と議論が行われました。農大からは山家と3年生の樋口君が参加しました。樋口君は3年生ながら、冬期や夏期休暇に岐阜大や岐阜県下呂にある河川環境研究所を拠点として淡水カジカ類の実験や調査を行っています。樋口君の発表は、内容量こそ多くはありませんでしたが、他の4年生や院生に全く引けを取らない上手なプレゼンテーションでした。研究会後は、懇親会が催され、世話役の岐阜大教官や学生達が飛騨牛の刺身やローストビーフをふるまってくれ、大変美味しく頂きました。余談ですが、網走へ帰還した日、ニュースで飛騨牛の偽装が発覚し、少しショックを受けました。

写真1
写真2

2008年06月(1)

基礎実験(一)に用いるオショロコマのサンプリング

 学生実験に用いる魚のサンプリングに4年生3名を連れて行きました。自称プロ達は楽しみながら作業をこなし、1時間程で約70匹のオショロコマを釣り上げ、臨海研究センターへ運びました。翌日、この魚を使い、採血の練習をした後、外部形態の観察と解剖して内蔵観察を行います。

写真1
写真2
写真2

2008年02月

次期4年生の実験練習

 試験期間も終わり、就職活動本番前に3年生が実験練習です。就職活動後にバリバリ成果を出せるよう、就職活動の合間を縫って実験手法を習得中です(写真1&2)。その合間に釣りに行っているようですが(写真3)。今年からフェロモン班では、甘美なる響き「フィールド調査」も行います。天然魚から採尿し、どれくらいのフェロモンを放出しているのか?あるいは、フェロモンの多様性の調査やフェロモン候補物質の検索が目的です。3人の自称「プロ」達には本領を発揮してもらえるでしょう。

写真1
写真2

2007年10月

新天地での行動実験

 いよいよ新天地での性フェロモンに対する行動反応実験が始まりました(10月半ばに終了し、次は2月以降)。幸いなことに大量の淡水掛け流しが可能の施設の一部を学外からお借りすることができました。ここに改めて感謝申し上げます。先ず、これまでとは違う場所、違う水、違う魚で上手くデータが取れるかどうか予備実験する必要があります。
 研究室に所属する3年生1名には3週間ほど、施設にこもってもらい(本人は監禁されたと言っています)予備実験と僅かながら採尿も行いました。1枚目の写真の左側はサクラマス河川型雄を用いる行動実験用水路です。右の方は蓄養タンクです。予算が厳しく未だCCDカメラ遠隔観察システムが揃っていませんが、今後これらの備品を揃えることでサクラマスに続く意外性のある性フェロモンを発見していきたいと思います。また、2枚目の写真は採尿後の雌を開腹したものです。カテーテルの挿入状態が分かります。体腔側ではなく尿道へ挿入する事を言葉で教えることは困難で、勘と経験が大事です。このような研究には、生きている魚を扱うセンスと石の上にも3年のような忍耐が必要です。我々のキーワードは、正直、ひたむき、楽観的です。

聖地

2007年08月

聖地

 かつて(今も?)キャンパーやツーリングライダー達に聖地と呼ばれた場所、チミケップ湖が隣の研究室で紹介されました。そこで近隣の聖地をもう1つ。ヒントは清里町、斜里川です。ここは20年程前、TVで紹介されてから多くの旅行者が訪れるようになった小さな湧水池です。私は14年ぶりにバイクで立ち寄りました。この池には多くのイワナ属オショロコマが棲息していますが、釣りは禁止されています。とても静かな場所ですが、結構有名な観光地になっているようです。ダート道にも拘わらず、次から次に自動車や二輪車が訪れていました。ゴミ等が散らかってないのは幸いですが、残念なことに何を勘違いしてか小銭を投げ込む輩がいるそうです。学生達には、ぜひ池を見つけていただき、その畔で環境や生物について思いを廻らして欲しいと思います。

中禅寺湖のレイクトラウト(イワナ属)

2007年07月

研究室に新人3人が来ました

 水圏科学を志望する生物生産学科の3年生はアクアバイオ学科の教員に師事することが可能です(恐らく当学科が出来る以前に入学した学生の特例と思われます)。そして生物化学研究室にも3名の新顔が出入りすることになりました。彼らはサケ科好きが高じて、サクラマスやニジマスの性フェロモンについて研究することになりました。淡水かけ流しで行う実験も、近隣の施設を利用させて頂けるよう教員が交渉中です。サケ科魚類を沢山触ってじっくり観察したい人は私達と一緒に性フェロモンの研究に没頭しませんか?

モン・サン・ミッシェル修道院
ルーブル美術館の階段脇にあった魚介類の絵

2007年06月

ボンソワール

 第8回国際魚類繁殖生理学シンポジウムがフランス北東部海岸のサンマロで開催されました。一緒に行った松原講師とは違うレポートを載せます。私の専門は魚類の性フェロモンであるため、前回のような繁殖行動生理のセッションが設けられなかったのが残念でした。しかし、現在その分野をリードしている米国ミシガン州立大学ポスドクとも交流を持ったのは幸いでした。
 エクスカーションではユネスコ世界文化遺産のモン・サン・ミッシェル修道院を訪れました。そこは長い歴史の中で監獄や要塞としての機能も果たしてきました。サンマロでも同様に、その城郭の構造は文化、歴史、慣習の違いから、日本の城とは大きく異なるようです。日本では城壁の外側に民が住み、戦争で城主が替わると新城主に従うようになりますが、西洋では民も城壁の内側に街を作り居住します。侵略された場合、城主共々最悪の結末を迎える事が多いそうです。

 私達はフランス最後の日に映画「ダ・ビンチ コード」にも出てくるルーブル美術館を訪れました。一部の絵画と彫刻を除き、撮影禁止の物が多くありました。有名な童話「フランダースの犬」に出てくる少年ネロは、最期の時をピーテル・パウル・ルーベンスの絵画「キリスト降架:アントウェルペン大聖堂所蔵」の下で迎えます。勿論その絵を見ることは出来ませんでしたが、館内にあるルーベンスホールの数々の絵画の他、モナリザをはじめ、かつて教科書でよく目にした絵画や彫刻等を直接見ることが出来ました。

お気に入りのポスターの前の山家秀信氏

2007年04月

お気に入りのポスターの前の山家秀信氏

 この4月から水圏生物化学研究室に山家(やんべ)秀信講師が着任しました。山家氏の出身は札幌ですが、これまで日本縦断的に4つの大学と1つの研究所を渡り歩き、今回はなんと沖縄からの転勤です。専門は魚類の性フェロモンに関する研究であり、国内では草分け的存在とのこと。彼の加入により、研究室や実験室にも活気が出てきました。山家氏のテーマは、かつて海外の研究者より提唱されたホルモン様フェロモンの概念と一線を画している「サクラマスの性フェロモンシステムの解明」を主としますが、魚類の性フェロモンに関する様々な研究テーマを有しています。魚達の♂と♀とのケミカルコミュニケーションの謎を解き明かしたい学生はぜひ足を運んでみてください。


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 所属教員と研究テーマ

坂井 勝信 教授 e-mail:

【専門分野】

魚病学

【現在取り組んでいる主な研究課題と内容】

魚病細菌を抑える天然物質を見つけ出す研究

細菌による魚病の治療に抗生物質などの医薬品が使われており、薬づけの養殖魚と言われないために、医薬品に替わって治療効果があり、魚やそれを食べるヒトにも悪影響のない天然物質を探し出す。また、それを予防に使えるか検討する。薬事法で医薬品を予防に使うことはできない。


山家 秀信 講師 e-mail:

【専門分野】

行動生理学、繁殖生物学

【現在取り組んでいる主な研究課題と内容】

1)魚類の性フェロモンに関する研究

 ・サケ科魚類の性フェロモン物質の解明、機能解析、受容&分泌機構の解明
 ・淡水性カジカ魚類の性フェロモン物質の解明と機能解析(他大学との共同研究)
 ・円口類(ヤツメ)の性フェロモン物質の解明と機能解析(他大学との共同研究)
 ・環境ホルモンがフェロモン応答に与える影響

2)魚類の性転換に関する研究

 ・亜熱帯水域に棲息するベニハゼ類の性転換に伴った性行動の変遷(他大学との共同研究)



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 卒業研究のテーマ
  • 魚病細菌感染症を抑える天然物質の研究(細菌ごと・物質ごと)

  • サクラマスにおける雄誘引フェロモンの副成分の検索

  • サクラマス成熟雄尿中の忌避フェロモンの同定

  • ニジマスやギンザケにおける雄誘引フェロモンの単離精製

  • 淡水カジカ類における性フェロモン同定

  • ヤツメにおける性フェロモン同定のための活性試験法の開発

  • 魚類の泌尿生殖孔の形態調査


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