東京農業大学 > 生物産業学部 > アクアバイオ学科 > オホーツク水圏環境分野
水圏環境学研究室 > 大気研究班
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大気研究班の出来事
  • エアサンプラーの設置
    2006年4月
  • スカイラジオメーターの設置
    2006年5月
  • 公開データ
  • 気象観測データ(毎時更新)
  • スカイラジオメータ観測データ(晴天時毎時更新)
  • エアサンプラーデータ(2006年4月〜6月分)
  • 関連リンク
  • 千葉大 CEReS センサ分野
  • 情報大 学術フロンティア
  • 研究室の宝物
    大気研究班の概要
     水圏環境学研究室大気研究班では、地球環境変化における大気と海洋の相互作用に関するメカニズムについて解明していく予定です。
     とはいえあまりにも範囲が広すぎるので、まず手がかりとして、大気から海洋に沈降するエアロゾル (大気浮遊粒子状物質)が水圏生態系に及ぼす影響調査からはじめることにしました。
     このため、エアロゾルを捕集するエアサンプラーや太陽光を光源として大気を観測するスカイラジオメーターを設置し、運用を開始したばかりです。
     また、外洋などあまりにも広い対象ではその影響や変化がわかりにくいため、外洋と比べればある程度閉鎖的とも言える能取湖で、すぐ隣の水圏生態学研究室と共同で調査をはじめました。
    大気研究班のメンバー
     アクアバイオ学科は今年(2006年)に開始したばかりでまだ3年生までしかいません。
     2007年度までは、産業経営学科から環境問題に興味ある学生たちが一生懸命に研究を続けてきてくれました。
     2008年度から研究室に配属された新3年生のうち、エアロゾルの生態系への影響に興味のある学生達が、アンダーセンサンプラーの使い方を勉強中です。 だいぶエアロゾルのサンプリングに慣れてきたようです。 こらからの活躍に期待してください。
    大気中微量金属とオホーツク沿岸地域の生態系の関係
     海の生産者である植物プランクトンは、 陸上の植物と同様に、 光合成によって水と二酸化炭素から有機物を生産しています。 光合成では材料となる水と二酸化炭素以外にも化学反応を促進させるために様々な酵素が必要です。 これらの酵素には金属を活性中心に組み込む必要があるものが多いため、 金属(とくに鉄と亜鉛)が欠乏すると光合成の速度が低下します。 陸上では土壌中の主成分として鉄が存在していますが、 海水中には元来鉄は微量しか含まれていません。 このため、陸と比べて海水中での光合成においては鉄が欠乏することが多いといわれています。

     それにも関らず、オホーツク海では他ではあまり類を見ないほどの大規模なブルームがおこります。 大規模なブルームには相当量の鉄が必要になり、鉄が欠乏していればブルームはおこらないはずです。 沿岸域であれば、陸水からの流入により鉄が十分に供給される可能性がありますが、 沿岸から離れた場所で陸水の影響も鉛直混合も無いとされる地域でもブルームが確認されています。 では、ブルームに必要な鉄は何処からくるのでしょうか? 1990年代から黄砂などのエアロゾルが運搬してくるのでは無いかとは言われてはきていましたが、 直接海に降り注いでいるエアロゾルを海上で捕集するのはなかなか困難です。

     我々の研究室では沿岸域でエアロゾルを捕集しその成分と量を長期間モニタリングし、まず河川からの影響が少なくある程度の閉鎖性をもった能取湖の生態系との関連性を調査しています。 また、研究室で捕集されたエアロゾルと同様のエアロゾルが長距離伝搬され、海上のどの辺りまで影響をしているのかを、風向などの気象データや衛星リモートセンシングにを使って調べはじめました。 また、衛星リモートセンシングを使ってエアロゾルを識別するには、エアロゾルの光学的な特性を知らないとできないので、スカイラジオメータを使って長期のモニタリングをおこなっています。