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海の生産者である植物プランクトンは、
陸上の植物と同様に、
光合成によって水と二酸化炭素から有機物を生産しています。
光合成では材料となる水と二酸化炭素以外にも化学反応を促進させるために様々な酵素が必要です。
これらの酵素には金属を活性中心に組み込む必要があるものが多いため、
金属(とくに鉄と亜鉛)が欠乏すると光合成の速度が低下します。
陸上では土壌中の主成分として鉄が存在していますが、
海水中には元来鉄は微量しか含まれていません。
このため、陸と比べて海水中での光合成においては鉄が欠乏することが多いといわれています。
それにも関らず、オホーツク海では他ではあまり類を見ないほどの大規模なブルームがおこります。
大規模なブルームには相当量の鉄が必要になり、鉄が欠乏していればブルームはおこらないはずです。
沿岸域であれば、陸水からの流入により鉄が十分に供給される可能性がありますが、
沿岸から離れた場所で陸水の影響も鉛直混合も無いとされる地域でもブルームが確認されています。
では、ブルームに必要な鉄は何処からくるのでしょうか?
1990年代から黄砂などのエアロゾルが運搬してくるのでは無いかとは言われてはきていましたが、
直接海に降り注いでいるエアロゾルを海上で捕集するのはなかなか困難です。
我々の研究室では沿岸域でエアロゾルを捕集しその成分と量を長期間モニタリングし、まず河川からの影響が少なくある程度の閉鎖性をもった能取湖の生態系との関連性を調査しています。
また、研究室で捕集されたエアロゾルと同様のエアロゾルが長距離伝搬され、海上のどの辺りまで影響をしているのかを、風向などの気象データや衛星リモートセンシングにを使って調べはじめました。
また、衛星リモートセンシングを使ってエアロゾルを識別するには、エアロゾルの光学的な特性を知らないとできないので、スカイラジオメータを使って長期のモニタリングをおこなっています。
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