水圏環境学研究室 > 物質循環班 塩本です

温暖化の影響をオホーツクで研究しています
北海道の湖沼は冬季に湖面がすべて氷ります。中でも最も大きいのがサロマ湖で、過去40年にわたり全面結氷期間が短くなってきています。とくに1990年頃からは、全面結氷しない年が頻発するようになってきました。温暖化の影響がオホーツク海に表れてきたと言えます。
昨年(2009年)の冬も、サロマ湖は全面結氷しませんでした。そこで、私たちは緊急調査を始めました。その結果、春に起こる植物プランクトンの大増殖(春季ブルームと呼ばれています)が真冬に起こっていました。このことから、温暖化が進行すると、サロマ湖の生態系や水質に影響することが考えられます。現在もサロマ湖で調査をおこなっています。今年も、中々氷らなかったのですが、ようやく氷ってきました。
冬季に湖面が結氷する湖沼は世界中でたくさんありますが、その結氷期間が短くなってきていることが指摘されています。サロマ湖の調査・研究は、湖沼への温暖化の影響を解明するうえで重要な知見を提供できるかもしれません。また、サロマ湖は水産の場として大変重要な場所である。温暖化の水産への影響を考える上でも大変貴重な調査・研究となると思います。
オホーツクに来て、温暖化を肌で感じて、いかに対処すべきかをいっしょに考えませんか!

サロマ湖における全面結氷期間の変化

2009年冬季のサロマ湖の結氷状況の衛星画像

2009年サロマ湖におけるクロロフィルa(植物プランクトン)の変化