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2007年03月
ウップルイノリの研究が始まりました
去年(平成18年)の12月に網走市二ツ岩海岸でウップルイノリを採集しました(写真)。果胞子が放出されたので(写真)、その発芽体を分離、培養し、環境(水温、光、塩分濃度など)に対する増殖特性を調べてみようとおもっています。(水野)
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2007年02月
卒論発表会 北海道オホーツクの海・川・湖で学んだこと
アクアバイオ学科にまだ4年生はいません。でも、水産増殖学研究室では水野先生、千葉先生についている生物生産学科水圏コースの4年生が活発に卒業研究に取り組んできました。
卒業研究は、大学生活4年間の集大成であり、またそれまで学んできたこと、経験してきたことなど、学校での知識だけでなく、人として身につけてきたこと全てが動員されて成し遂げられるものです。
したがって、そのやり方、まとめ方のすべてに人それぞれの個性がでます。もちろん、科学研究としてのフォーマットがあるので、それにしたがうわけですが、人の個性が出るのが何とも面白く、また大変な?ところです。
卒論のテーマ、対象生物、研究方法などは様々ですが、共通しているのは網走を中心とした北海道オホーツク地域の自然環境、地域生態系を構成する生物を対象として研究を進めているということです。これは本当に恵まれたことです。
これまでに様々な研究テーマが取り組まれ、不明だったことが一つ一つ解明されてきました。それでもなお、謎は山のようにあってテーマが不足するという困った事態はなさそうです。
4年生は大学での卒論発表会&打ち上げ大会の後、網走市水産科学センターで地域の水産関係者へ卒業研究の成果を発表しています。自分たちが卒業研究として取り組んだ課題が、地域の水産業の課題とも密接に関連していることを改めて自覚する機会になっていると思います。
全ての発表が終わり、連日大賑わいだった研究室もすっかり静かになりました。あとは卒業式。そして4月からは新しい4年生が新たなテーマに取り組んでいくことになります。18年度4年生のみなさん、卒業(予定?)おめでとうございます!(園田)
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2007年01月
エビの性転換と漁業
すしネタでお馴染みの「甘エビ」や「ぼたんえび」が、性転換するのはご存知でしょうか?タラバエビ科に属するエビは、小さなうちはオスで、大きくなるとメスへ性転換します。これだけでも面白い研究対象なのですが、水産商品として考えると、ちょっと難しい問題に発展していきます。
商品としてのタラバエビ科のエビは、大きなものほど価値が高いので、漁獲の対象となるのは性転換したメスばかりです。裏を返せば、これは漁業によってメス不足が起きうることを意味します。人間の都合によって性比(オスとメスのバランス)が歪められてしまう時、エビはきちんと繁殖できるのでしょうか?
海の底の出来事はなかなか分からず、手遅れになることもしばしばです。そのような時は、飼育実験で確かめることが一策です。現在、ホッカイエビ(タラバエビ科)をモデル生物として、様々なパターンを想定した飼育実験を行っています。(千葉)
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2006年12月
網走川水系 流域の自然と人間の生活
網走も12月に入り、はや年の瀬となりました。今年は今のところ雪が少なく、またやや暖かい毎日です。それでも、網走湖の氷の厚さは20cm近くまでになり、冬の名物ワカサギ釣りのテントが氷の上にたくさん張られています。たまに夜中に通りかかると湖の上にボーッと灯りがあるので、よく見たらテントがまだあったりします。
ヤマトシジミ、ワカサギ、シラウオなど豊富な水産資源に恵まれた網走湖には流域面積1380km2に降った雨水が49本の支流を通じて滔々と流れ込んでいます。
水は生物になくてはならないものです。網走川と網走湖に生息する様々な水生生物のみならず、この流域全体の陸上動植物と私たち人間の命を育む水です。
網走川へ遡上するサケにとっても、網走川の水は母なる水です。また、川は陸上だけでなく河口沿岸域の生態系にとっても非常に重要な役割を果たしてきています。
しかし、人間は川とどう付き合っていくのか、今そのことが全国各地で改めて問題になっています。ここ網走川水系も例外ではありません。私たちは来年度から網走川水系とその流域に関する研究に本腰を入れて取り組むための準備をしています。
写真は網走川中上流域・津別町付近、日没直前の様子です。川岸には氷がはってきました。(園田)
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2006年11月
今年最後の調査
11月になるとサケ漁も終わり、海も時化ることが多くなるので、徐々に船が陸に上げられます。したがって、船を用いた私たちの調査も11月が最後です。
12月に網走湖や濤沸湖が、1月になると能取湖やサロマ湖が結氷します。そして2月には流氷がやって来ます。海から船が消えて行く11月になると今年も終わったなあという気になります。まだ11月なのですが。(千葉)
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2006年10月
夜間知床調査
磯にいる生物の観察や採集は、潮がもっとも引く時に行います。これを専門的には「大潮の干潮時」と呼びます。オホーツク海では、4月から8月の間は昼間に「大潮の干潮時」が来るのですが、10月から2月までは夜になるのです(詳しくは講義で!)。
そういうことで、10月の知床の磯調査は夜中に行います。我々人間は夜中に寝ますが、磯の生き物は夜中に行動することが多いので、昼間よりも面白い発見がたくさんあります。
たとえば、写真のハナサキガニ。根室地方の特産品として有名ですが、オホーツク海ではその存在すら知られていません。ところが、夜の知床調査では、水面ギリギリまで上がってくる多数のハナサキガニが確認されています。多いときは何百匹という大集団です。なんで水面直下まで上がって来るのでしょうか? なんでこんなにいるのに漁獲できないのでしょうか? このような素朴な疑問が、意外と漁業資源問題に直結しているのです。(千葉)
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2006年09月
砂浜海岸を歩く〜沿岸域と河川上流域のつながり
北海道東部の海岸線は、北は稚内市・宗谷岬から南はえりも町・襟裳岬まで、雄大な岩礁の磯海岸に囲まれる知床半島を除くと、そのほとんどは砂浜 sandy beach です。
砂浜海岸の生態学的調査・研究というのは実は国内では余り行われておらず、未知の問題がそれこそ砂粒の数ほども山積しています。一方で、海岸工学的見地からの研究はとても進んでいます。
網走周辺には漁業生産上、重要な役割を果たしている沿岸海跡湖沼群が並んでいますが、こうした地形を産み出す材料は、川が運んできた砂です。川は山と森から砂や栄養分など豊富な材料を沿岸域に運び、沿岸域の環境を育んできた陸と海をつなぐ血管ともいえます。
今回、ぐるっと東北海道の海岸線を調査して印象深かったのは、「砂浜がやせてきている」という事実でした。陸と沿岸域との結びつきが大きく変化していることを改めて感じました。
こうした変化は、身近な沿岸生物の生態や、沿岸漁業生産にどのような影響を及ぼしてきたのでしょうか。実は、川と海の結びつきについても、具体的にはよくわかっていません。私たちは宇宙ステーションをつくる知識は持っていても、地球上の野外自然のことをいかに知らないのか、そのことを知るのも大切だと思います(園田)。
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2006年08月
知床岬での生物調査
ご存知のように、昨年7月に知床半島は世界自然遺産に登録されました。ところが意外なことに、海岸にどんな生物がいるのか、詳しくは分かっていないのです。そこで私たちは、知床財団・環境省・北海道大学と連携しながら、知床半島の海岸生物調査を始めました。このような基礎的なデータの集積あってこそ、環境問題(地球温暖化、開発行為の弊害など)に対応することができるのです。
まあ、難しいことはさておいて、岬はとにかく絶景でした。こんなところで卒論研究ができるのも、オホーツクキャンパスならではの特権です。
*写真は、知床岬の先端にある内湾と、先端部のさらに先端でポーズを決める和田君。後ろに、最東端の灯台が見えます。(千葉)
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2006年07月
アクア1年生の臨海実習(潮間帯の生物観察)
先月の3年生の磯実習に引き続き、今月7月15日にはアクアバイオ学科1年生初の臨海実習を水産増殖学研究室の担当で、網走二ツ岩海岸の潮間帯にて行いました。当日は生憎くもりの天気で少し肌寒い感じでしたが、1年生の皆さんは長靴が浸水!するのもものともせず?!、これまで講義や実験などで学んできた潮間帯の生物の実際の姿を追いかけていました。あっという間に時間が過ぎた土曜日でした。
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2006年06月
磯実習(生物生産学科水圏環境学研究室3年生)
日時: 平成18年6月15日午後(当日の干潮 12:16、潮位 +3 cm)
天候: 晴れ
場所: 網走二ツ岩海岸
風が強く、波も高かったですが、潮間帯での生物の垂直・水平分布を調べました。リシリコンブ、アナアオサ、ウミトラノオ、スガモ、フジマツモ等の海藻・海草が生育していました。動物ではタマキビ、ヨコエビ、クリガニ、ヤドカリ等が観察されました。紅藻のフクロフノリが成熟していたので、実験室に持ち帰り、果胞子(多分?)を単離し、培養を試みました。生育してくれることを祈っています。
写真は打ち上げられたリシリコンブと3年生の学生諸君です(水野)。
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2006年05月
湖沼性ニシンの春
網走の春は一気に緑が広がります。私たちがフィールドとしている網走沿岸の海跡湖にも様々な春のイベントが繰り広げられます。網走の海跡湖沼群には湖沼性ニシンというユニークなグループがいます。ラムサール条約にも登録された濤沸湖では、網走漁業協同組合と同北浜部会が網走地区水産技術普及指導所の協力のもと、湖沼性ニシンの増殖試験をやっています。今回その仕事に参加させてもらいました。親魚から卵巣と精巣を取り出して人工授精させた受精卵は、5月中ごろに孵化して稚魚が泳ぎだしていきます。地道な努力が着実な成果につながっていくと思います。 |
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2006年04月
新研究室スタート!
水野、園田、千葉による水産増殖学研究室が旗揚げされました。実は、水野と千葉は昨年まで「生物生産学科」に所属していましたので、これまでの研究室メンバーも一緒です。主たるメンバーは副手の山本、大学院生の松崎、和田、そして研究生の細川、二階で、その他に生産学科の3、4年生が卒論研究をやっています。旧知のメンバーとはいえ、新たな気分でバリバリと研究しています。
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